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膝の内側が痛いときに考えられる原因は?4つの疾患・怪我や対策方法を徹底解説!

「膝の内側が痛むけれど病院を受診した方がよいのだろうか」「心当たりがないけど最近膝が痛んでつらい」

このようにお悩みの方もいるでしょう。膝の痛みを放置しておくと、日常生活に支障をきたす可能性があります。

本記事では、膝の内側が痛むときに考えられる疾患や怪我について解説しています。さらに膝の痛みの対策・予防方法や病院を受診する目安もまとめているため、膝の痛みで悩んでいる方はぜひ本記事を参考にしてください

目次

膝の内側に痛みを感じた時に考えられる4つの疾患・怪我

膝の内側に痛みを感じた時は次の4つの疾患・怪我が考えられます。

  • 鵞足炎
  • 変形性膝関節症
  • 膝靭帯の損傷
  • 捻挫

ここでは、これら4つの疾患・怪我の症状や原因について解説します。

鵞足炎

鵞足炎は鵞足に付着する筋、腱、滑液包などが炎症を起こして痛みが発生する疾患です。脛骨の内側にある縫工筋、薄筋、半腱様筋、半膜様筋の4つの筋が扇状についており、鵞鳥の足に見えることから「鵞足」と呼ばれています。

鵞足炎はスポーツをする方に多い膝の炎症症状で、歩くとき・階段を上り下りするとき・椅子から立ち上がるときなどに膝の内側が痛むのが特徴です。

鵞足は筋肉がまとまってくっついているため動作負荷が集中しやすく、膝から下を外側にひねる動作を繰り返しおこなうアスリートが発症しやすいとされます。たとえばランニングやバスケットボール、サッカー、水泳のような膝に負担のかかるスポーツはとくに注意が必要です。

変形性膝関節症

変形性膝関節症は、膝関節にある軟骨のすり減りが原因で歩行時に膝の痛みが出る疾患です。軟骨は関節のクッションの役割を果たしているため、これがすり減ることで内側の骨があらわになり、骨が直接ぶつかって炎症を起こしてしまいます。

初期症状は、起き上がったり歩き出したりするときの膝のこわばり、鈍い痛みを感じるなどです。初期の段階では少し体を動かすと自然と治まるため、あまり気にしない方も少なくないようです。症状が進むと膝の痛みがなかなか消えなくなったり、階段の上り下りや正座・しゃがみこむ動作などが辛くなったりします。

軟骨はすり減ると元に戻せないため、予防対策をしっかりおこなうことが大切です。

膝靭帯の損傷

膝靭帯の損傷は、膝関節にかかる外力によって靭帯が損傷してしまう怪我です。ラグビーや柔道などの人と接触する機会の多いスポーツや、バレーボールのようなジャンプの着地動作の多いスポーツで受傷する可能性が高くなります。スポーツのみでなく、自転車・バイクなどの交通事故でも受傷するケースがあるため注意しなくてはいけません。

膝靭帯の損傷後すぐは、膝関節部の疼痛、腫脹、圧痛などの症状が出ます。治療方法は保存的治療と手術治療の2種類です。損傷した靭帯の部位でどちらかの治療方法が選択されます。

手術治療の場合、術後3~6か月程度のリハビリテーションが必要となります。

捻挫

膝関節に力が加わり、通常の範囲を超えて骨同士が動いた場合に起こる怪我です。ケガをした関節の腫れや痛みが主な症状で、1~2か月程度で日常生活への支障はなくなっていきます。

受傷から3週間程度の期間(急性期)が過ぎると、膝のぐらつきを自覚する場合があります。大きな膝崩れを起こすと痛みや腫れが生じる場合もあり、これを放置すると膝の半月板損傷や軟骨損傷などを発症することもあるため注意が必要です。

膝を痛めないための対策・予防方法

膝を傷めないためには、日頃から予防対策を取り入れて生活することが大切です。具体的には次のような対策・予防方法があります。

  • 体重管理をしてひざに負担をかけない
  • スポーツ・運動の前はストレッチをおこなう
  • 自身に合ったサイズのシューズを履く
  • 軟骨や筋肉に負荷をかけすぎない

ここでは、これらの方法について詳しく解説します。膝の疾患・怪我は日常生活に支障をきたす可能性があるため、ぜひ今日から取り入れてみてください。

体重管理をしてひざに負担をかけない

膝の疾患・怪我を防ぐためには、体重管理もとても重要です。人間が立つ・座るなどの動作をおこなうとき、膝には体重の何倍もの負荷がかかっています。具体的には、歩くときには体重の2~3倍、階段の上り下りをするときには6~7倍もの負荷がかかっているとされています。

肥満の方は膝にかかる負担が大きいため、膝関節のクッションの役割を果たしている軟骨がすり減りやすくなります。そして軟骨がすり減ると骨同士が直接ぶつかり炎症を起こし、痛みや腫れを引き起こしてしまいます。

体重管理の方法はさまざまありますが、摂取カロリーの抑えた1日3食の食事と適度な運動を習慣化するのがよいでしょう。運動不足の方が急激にハードな運動を取り入れると、かえってひざを痛める原因にもなり得ます。無理のない範囲ではじめるのがおすすめです。

スポーツ・運動の前はストレッチを行う

スポーツ・運動をする前は必ずストレッチを行いましょう。関節の可動域を広げることで、捻挫や靭帯損傷などのリスクを軽減できます。ストレッチをせずにいきなり激しい運動をすると、関節や筋肉を傷めてしまう可能性があり危険です。

またストレッチのメリットは怪我の予防のみではありません。運動前におこなうことで柔軟性が高まり、運動パフォーマンスの向上も期待できます。普段運動をしていない方はもちろん、日頃からスポーツをしている方でも手を抜かずにストレッチに取り組んでみてください。

自身に合ったサイズのシューズを履く

膝の疾患・怪我を予防するためには、自身に合ったサイズのシューズを履くことも大切です。自身の足に合わないシューズを履き続けると、思わぬ身体の怪我・不調を招いてしまう可能性があります。

靴ずれが起きないように、少し大きめのサイズのシューズを履いている方はとくに注意が必要です。シューズの長さと足の長さに大きな違いがあると、シューズの中で足が滑り、足の指が地面についていない状態(浮き指)になってしまう可能性があります。地面からの衝撃を上手く吸収できず、膝への負担が大きくなるリスクがあります。

自身の足のサイズを知り、膝に負担をかけないシューズを選んでみてください。

軟骨や筋肉に負荷をかけすぎない

たとえば、重い荷物を運んだり、膝を深く曲げたりすると軟骨や筋肉に負荷がかかります。仕事柄改善が難しい場合は、自宅にいる時間のみでも意識して過ごしてみてください。

座るときは椅子を使用する、寝る際はベッドを使用するなどの対策が有効です。

膝の内側に痛みを感じた時の注意点

膝の内側に痛みを感じた時に注意しなくてはいけないポイントが3つあります。

  • 対処を自己判断で行わない
  • 検査をして根本的な原因を特定する
  • 無理にスポーツ・運動を続けない

間違った対処はかえって症状を悪化させてしまう可能性があります。上記のポイントを押さえて適切に対処しましょう。

対処を自己判断で行わない

膝の内側に痛みを感じた時に自己判断で対処をするのは避けましょう。膝の痛みの原因はさまざまで、疾患・怪我によって適切な対処法が異なります。安静にして、なるべく早めに病院を受診することが大切です。

検査をして根本的な原因を特定する

病院で検査をして、根本的な原因を特定しましょう。まずはMRI検査を受けるのがおすすめです。MRIを撮ることで膝の痛みの原因を特定できるのみでなく、その後の治療もスムーズに行えます。

無理にスポーツ・運動を続けない

痛みを感じたら無理にスポーツ・運動を続けないようにしましょう。無理に関節・筋肉を動かすことで症状を悪化させてしまう可能性があります。出来る限り安静にして病院を受診し、回復を待つのが得策です。

病院を受診したほうがいい目安

病院を受診したほうがいい目安を症状別に解説します。病院に行くべきか迷っている方は参考にしてください。

痛めた原因がはっきり分かっている

スポーツによる捻挫、加齢による軟骨のすり減りなど、膝を傷める原因はさまざまです。膝を傷めた原因がはっきり分かっている場合、緊急を要する症状でなければ安静にして過ごすのがよいでしょう。

打撲によって腫れ・痛みが起きている場合は、RICEと呼ばれる応急処置法をおこなってください。

  • 安静にする(Rest)
  • 冷やす(Icing)
  • 固定する(Compression)
  • 高く上げる(Elevation)

無理に運動を続けると症状が悪化してしまう可能性があるため注意しましょう。

休んでも改善せず痛み・痺れが続く

しばらく休んでも改善せず痛みやしびれが続く場合は、可能な限り早めに病院を受診しましょう。鵞足炎や変形性膝関節症などの疾患・怪我の可能性があります。

大きく腫れている

膝が大きく腫れている場合、すぐに病院を受診するようにしてください。関節内で炎症が起きている可能性が考えられます。膝の腫れで考えられる疾患・怪我は次のとおりです。

  • 変形性膝関節症
  • 関節リウマチ症
  • 痛風
  • 偽痛風
  • 半月板損傷
  • 膝靭帯損傷
  • 化膿性関節炎
  • 膝裏のリンパの詰まり
  • 膝に水が溜まる

膝の腫れにはさまざまな原因があるため、自己判断で対処するのは良くありません。なるべく早めに病院を受診しましょう。

一時的に症状は治るが慢性的に痛みがある

一時的に症状は治まるが慢性的に痛みがある場合、変形性膝関節症が疑われます。早期の段階で病院を受診しましょう。加齢により罹患率が高まる疾患で、膝関節が変形してしまうことで炎症を起こしてしまうものです。

歩行時や階段を上り下りする時などに痛みは出るものの、しばらく休むと症状が治まるのが初期症状の特徴で、症状が進むと徐々に痛みが治まりにくくなっていきます。そのため症状が悪化する前に病院を受診し、悪化を防ぐことが大切です。

歩くときに違和感がある

歩くときに違和感がある場合次の疾患が疑われるため、早めに病院を受診してください。

  • 変形性膝関節症
  • 半月板損傷
  • 靭帯損傷
  • タナ障害
  • 膝蓋骨の亜脱臼
  • 関節リウマチ

上記の疾患は放置しておくと悪化する可能性があります。最悪の場合手術が必要となる疾患もあるため、早めの対策が必要です。

膝の内側に痛みを感じたら整形外科を受診する

膝の内側に痛みを感じたら、整形外科を受診しましょう。整形外科では医師の目視・触診などにより患部の状態を調べます。必要に応じてレントゲン撮影やCT・MRI検査、血液検査まで行い、診断を下します。症状・病状にあわせて適切な治療をしてもらえるため、早期回復が見込めるでしょう。

整形外科と整骨院の違い

整形外科と整骨院の大きな違いは、医師がいるかどうかという点です。整形外科は医師が診断を行いますが、整骨院は柔道整復師が患部を診ます。柔道整復師は国家資格ではあるものの、医師ではありません。

整骨院でおこなう治療は患部を温める、マッサージなどの施術のみです。注射や投薬はもちろん、手術をおこなうこともありません。健康保険も適用できないため、基本的には自費診療となります。

そのため膝の痛みで病院を受診したい場合は、病院で勧められた場合を除いて、整形外科に行くのがおすすめです。整形外科で痛みの原因を突き止め、適切な治療を受けましょう。

病院・クリニックの選び方

病院・クリニック選びで重要なポイントは3つあります。

  • 膝痛改善に特化して実績があるか
  • 通いやすい料金・アクセスか
  • 口コミ・評判はいいか

スムーズに治療を進めるためにも、上記のポイントを意識して病院を選びましょう。

膝痛改善に特化して実績があるか

膝痛改善に特化して実績のある病院を選ぶのがおすすめです。整形外科の中には、膝の痛みを専門に治療をおこなっているクリニックも少なくありません。膝専門外来または膝関節専門外来などの名称で外来診療をおこなっているクリニックもあるため、自身のエリアで該当のクリニックがないか探してみてください。

実績は各クリニックの公式サイトから確認できます。実績が充実しているほど信頼できるクリニックと判断できるため、ぜひ参考にしてみてください。

通いやすい料金・アクセスか

膝の痛みは継続して通院が必要になるケースが多いです。そのため病院・クリニック選びでは、通いやすさも重視しましょう。通いやすい料金か、自宅から通いやすいアクセスかチェックしてみてください。

料金は公式サイトに記載されているケースが多いため、確認してみましょう。料金の記載がない場合は、クリニックに直接問い合わせてみるのもおすすめです。また、初診・カウンセリング費用、検査費用もあわせて確認しておくと安心です。

口コミ・評判はいいか

病院・クリニックの口コミ・評判は必ずチェックしておきましょう。悪い評判が目立っていないか、医師の腕は信頼に足るかなどの確認が大切です。

本当に質のよい病院・クリニックであれば、自然と口コミ・評判が良くなります。そしてよい評判の病院・クリニックは患者数が多くなるため、口コミ数が多くよい口コミの割合が多いところは信頼しやすいと判断できるでしょう。

【ランキング】おすすめひざの専門クリニック

以上を踏まえておすすめのひざの専門クリニックをご紹介します。

1位:ひざ関節症クリニック

は、ひざ間接に特化した治療が受けられる専門クリニックです。開院してからメスを使用しない治療を貫いており、治療実績は2万例以上にのぼります。

治療メニューの一つ「培養幹細胞治療」は、医学論文において痛みの軽減効果が報告された新治療法です。組織修復や炎症抑制作用が期待でき、日帰りで受けられるため仕事を長期的に休む必要はありません。

20mlの脂肪(大さじ1杯強)があれば治療可能なので、痩せている方や高齢の方もひざに痛みのない日常生活を目指せます。

再生医療の適応を判断するために、MRI検査によるチェック体制を完備している点も安心です。

2位:シン・整形外科(旧東京ひざクリニック)

「膝の内側に走る痛みを取り除きたい」「手術が必要かもしれないけど、スケジュール調整が難しい」とお悩みの方は、シン・整形外科(旧東京ひざクリニック)の受診治療がおすすめです。

膝治療に特化した治療メソッドなら低リスクで安全性が高く、手術不要の日帰り治療で痛みの根本解決が目指せます。

とくに、メジャーリーガーも採用するPRP治療は、組織の自己修復を促し、症状の改善や長期的な治療効果の持続が見込める話題の治療法です。

シン・整形外科(旧東京ひざクリニック)では、従来のPRP治療から成長因子を2倍の濃度にまで高めた「PRP-FD治療」を用いるため、膝の痛みに対して非常に高い効果が見込めます。

詳しい治療法とともに、膝お悩みに応じた無料相談もおこなっているため、まずは気軽に症状を伝えてみましょう。

膝の内側の痛みに関するよくある質問

膝の内側の痛みに関するよくある質問をまとめました。膝の痛みで不安を抱えている方はぜひ参考にしてください。

完治するまでスポーツ・運動は控えた方がいい?

膝の痛みがある場合は、完治するまでスポーツ・運動は控えるべきです。たとえリハビリテーション中であっても、重症化を防ぐために休む必要があります。

膝の痛みを我慢して運動すると炎症がひどくなり、症状が悪化してしまう可能性があります。とくにスポーツは注意が必要です。サッカーや野球などは膝にかかる負担が大きいため、治療中は控えてください。

またスポーツや運動でなくても、日常生活で膝に負担がかかる行動は可能な限り避けるのが無難です。

治療費はいくらかかる?

膝の痛みの治療費は症状・病状によって異なります。初診料は3,000~5,000円程度、MRI検査は保険3割負担で8,000~12,000円程度と考えておきましょう。

膝に痛みの出る疾患の代表格である「変形性膝関節症」と診断された場合、ヒアルロン酸注射で治療をおこなうケースがあります。この場合、両膝への注射1回あたり1,000~4,000円程度です。手術が必要と診断されると、150,000円~の費用が必要となります。

どのくらいで治る?

症状・病状により治療期間が異なります。

  • 鵞足炎:2週間~3か月程度
  • 変形性膝関節症:1~3か月程度
  • 膝靭帯損傷:3~6か月程度
  • 捻挫:1~2か月程度

上記の期間はおおよそのものであり、治療期間は個人差があります。

膝に良い食べ物はある?

膝に良い食べ物は次のとおりです。

  • ミネラル:小魚、桜えび、牛乳、チーズ、ひじき、海藻など
  • 良質なたんぱく質:鳥のむね肉、ささみ肉、ラム肉、豆腐、納豆、乳製品など
  • EPA(エイコサペンタンエン酸):いわし、さば、あじなどの青魚
  • ウコン:カレー、ターメリックライスなど
  • ビタミンC:ピーマン、ブロッコリー、キャベツ、じゃがいもなどの緑黄色野菜
  • ビタミンE:たらこやいくらなどの魚卵、ナッツ類など
  • ビタミンD:サンマやサケなどの魚類、干ししいたけ、きくらげなど
  • グルコサミン:カニやえびなどの甲殻類
  • コンドロイチン:納豆、オクラ、なめこ、山芋、里芋、うなぎ、ひらめなど

上記の食べ物を意識的に取り入れてみてください。

また上記の食べ物を取り入れていても、偏った食事は逆効果になり得ます。栄養バランスの整った食事を心がけましょう。栄養バランスを考えて摂取するのが難しい場合は、普段の食事とあわせてサプリメントで摂取するのもおすすめです。

まとめ

膝の内側が痛い場合に考えられる疾患や怪我、対策・予防方法、病院を受診する目安について解説しました。

痛みが出た場合は対処を自己判断で行なわず、すぐに病院を受診するようにしてください。検査をして根本的な原因を特定しましょう。

膝の疾患・怪我のなかには、放置すると症状が悪化してしまう可能性があるものもあります。慢性的な痛みがある場合は我慢せず、すぐに病院を探しましょう。膝の痛みは日常生活に大きな影響を与えるため、早めの行動が大切です。

※本記事の情報は2022年11月時点のものです。
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