20代で薄毛や抜け毛が気になり、育毛剤の使用を検討している方も多いのではないでしょうか。
育毛剤は今生えている毛髪を育てる成分が含まれていますが、誤った使用により思わぬ副作用が生じたり正しい効果を得られなかったりする場合もあります。
また、市場に出ている育毛剤は高価なものから安価なものまで幅広く、製品により効能も異なります。
当記事では、20代で育毛剤を使用するデメリットを解説するとともに、20代におすすめの育毛剤5選も紹介しています。
コンビニやドラッグストアで手軽に買える製品もあるため、育毛剤の使用を検討中の方はぜひ参考にしてみてください。
20代で育毛剤を使用するデメリット

まず、20代で育毛剤を使用するデメリットについて解説します。
頭皮かぶれの症状が出る可能性がある
育毛剤の使用により、頭皮かぶれの症状が出る可能性があります。
頭皮のかぶれは使用した育毛剤が皮膚に合わない場合に起こります。
育毛剤には頭皮の皮脂や汚れを落とす成分が含まれているため、地肌との相性が良くないと肌トラブルに直結します。
育毛剤の使用により頭皮のかぶれが出た場合、一旦使用を中止して皮膚科やクリニックで相談してみてください。
効果が出るまで時間がかかる
育毛剤は効果が出るまでに時間がかかる点もデメリットの一つです。
育毛剤の効果を実感するためには、少なくとも3か月から半年の継続使用が必要です。
そのため、効果が出ないからと短期間で次々育毛剤を変更しないように注意してください。
半年以上使用しても効果が実感できない場合、ほかの育毛剤を検討しましょう。
育毛剤は頭皮環境を整えて抜け毛を予防し、今生えている髪の毛の成長を促す効果に期待ができるものです。
発毛剤とは異なり、新しく髪の毛を生やす効果がない点に注意しておきましょう。
金銭的負担が大きい
育毛剤の使用により金銭的負担を感じるケースもあります。
育毛剤の効果を得るためには、育毛剤を根気よく使い続けなければなりません。
そのため、継続的に育毛剤を購入する必要が出てきます。
高価な育毛剤を選びがちですが、実際には低コストの製品にも同様の有効成分が含まれている場合もあります。
金銭的負担を減らすためにはコストパフォーマンスのよい製品を選びましょう。
20代で育毛剤を使用するメリット

次に、20代で育毛剤を使用するメリットについて解説します。
今生えている髪を伸ばす
育毛剤の最大のメリットは、今生えている髪を伸ばせることです。
育毛剤は頭皮環境を整えながら、自身の毛髪の成長を促進させる効果に期待が持てます。
そのため、髪のボリュームの低下にお悩みの方や、強く太い髪をつくりたい方におすすめです。
頭皮の環境をよくする
頭皮の環境が整えられることも、育毛剤を使用するメリットの一つです。
髪を成長させるためには土台となる頭皮のコンディションを整えることが必要です。
育毛剤を使用すると毛髪の成長を促しながら、頭皮環境が整えられます。
頭皮のコンディションがよくなると育毛効果に期待が持てるのみならず、抜け毛も予防できるため一石二鳥です。
20代の薄毛や抜け毛の原因

ここからは、20代の薄毛や抜け毛の原因について解説します。
AGAやFAGA
20代の薄毛、抜け毛の原因として疑われる要素がAGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性男性型脱毛症)です。
AGAの原因は、男性ホルモンとホルモン受容体が結合して生じるDHT(ジヒドロテストステロン)です。
DHTが生成されやすい体質ほど薄毛や抜け毛になりやすい傾向があります。
また、AGAになりやすい体質には母親から遺伝するX染色体が大きく影響しています。
そのため、母方の祖父や曾祖父に薄毛の方がいる場合、自身も発症する可能性が高いと考えられています。
一方で、女性の薄毛や抜け毛の原因とされているFAGAに関しては、未だ発症原因が解明されていません。
過度なダイエットや強いストレス、頭皮に負荷がかかるヘアスタイルなど、さまざまな要因の積み重ねにより起こるのではないかとも考えられています。
また、女性の薄毛の裏側にはホルモンに影響を与える甲状腺疾患や膠原病が隠れているケースもあるため、まずは皮膚科の受診をおすすめします。
ストレス
20代の薄毛、抜け毛には、ストレスも影響しています。
ストレスを受けると自律神経の乱れにより、ホルモンバランスが崩れたり血行不良が引き起こされたりします。
ホルモンバランスの乱れや血行不良が生じると、毛髪の成長に必要な栄養素が頭皮へ行き渡らなくなる場合があります。
また、強いストレス環境にさらされると免疫系に異常が生じ、円形脱毛症を引き起こすケースもあるため注意が必要です。
AGA同様に円形脱毛症も治療が可能であるため、突然抜け毛が増えたと感じる場合になるべく早く皮膚科を受診しましょう。
生活習慣の乱れ
日々の生活習慣の乱れにより、20代の薄毛、抜け毛が引き起こされるケースもあります。
髪の毛の成長には、タンパク質やビタミンなどのさまざまな栄養素が必要です。
しかし、偏った食生活を続けていると毛髪の成長に必要な栄養素が十分に摂取できません。
また、十分な睡眠が取れない状況や運動不足が続くと、血行不良が引き起こされるため育毛に必要な栄養素が頭皮へ行き渡りにくくなります。
毛髪の成長にはバランスのよい食生活や適度な運動習慣、十分な睡眠時間の確保が非常に大切です。
喫煙も血行不良を引き起こしやすいため、喫煙者はタバコの本数を減らしたり禁煙したりしながら様子を見ましょう。
間違ったヘアケア
20代の薄毛、抜け毛は間違ったヘアケアにより引き起こされる場合もあります。
1日に2回以上のシャンプーは必要以上に皮脂を洗い流すため、頭皮を乾燥させる原因になります。
また、シャンプーの際に爪を立てながら強く頭皮を洗うと、頭皮を傷つけてしまい皮膚の炎症による頭皮環境の悪化につながります。
シャンプー後に自然乾燥する方もいますが、濡れた髪を放置すると頭皮に雑菌が繁殖しやすくなるため皮膚トラブルのリスクを高めます。
毛髪の成長に必要な頭皮環境を正常に保つためにも、適切なヘアケアを意識しましょう。
AGAやFAGAに育毛剤は効果なし

一般的に、AGAやFAGAに対して育毛剤を使用しても効果がないといわれています。
AGAやFAGAへの効果がない理由について詳しく解説します。
AGAやFAGAに育毛剤が効果がない理由
AGAやFAGAの原因は、DHTの生成によるヘアサイクルの乱れです。
健康な毛髪は新しい髪を作る休止期、毛を成長させる成長期、毛が抜ける退行期と呼ばれる過程のヘアサイクルを通じて生え変わります。
しかし、ヘアサイクルの乱れが生じて起こるAGAやFAGAの場合、成長期に毛が育つことなく退行期を迎えます。
育毛剤は今生えている髪を育てる効果に期待できる一方で、ヘアサイクルを整える効果はありません。
そのため、育毛剤はAGAやFAGAに効果がないといわれています。
また、育毛剤に含まれる有効成分はAGAやFAGAが原因である薄毛や抜け毛に対する医学的な効果も認められていません。

AGAやFAGAの治療はクリニック
AGAやFAGAが疑われる場合、育毛剤を使用するよりも先にクリニックを受診しましょう。
AGAを治療するためには、DHTの生成を抑制しつつ、頭皮の血行を促進して発毛を促さなければなりません。
そのため、AGAやFAGAへの専門的なアプローチが可能なクリニックの受診がおすすめです。
抜け毛抑制効果と発毛促進効果のあるAGA治療薬により改善を目指せるため、効果的な治療に期待が持てます。
20代で育毛剤を使用するときの注意点

育毛剤はただ使用するのみでなく、効果を高める使い方を続けることが大切です。
育毛剤を使用するときの注意点を知り、正しく安全に育毛を続けましょう。
用法や用量を守る
育毛剤を使用する際には、用法や用量を守りましょう。
育毛剤の量を増やしても効果が高められるわけではなく、反対に副作用のリスクを高めてしまうおそれもあります。
安全に育毛を進めるためにも、まずは育毛剤の用法や用量を守り、正しく使用しましょう。
お風呂上りに使用する
育毛剤は、お風呂上がりの使用がおすすめです。
お風呂上がりは頭皮環境が清潔な状態であるため、育毛剤の効果を正しく得られます。
育毛剤の1日の使用回数は製品により異なりますが、いずれも塗布するタイミングは風呂上がりにしてみてください。
20代の育毛剤の選び方

現在、市販されている育毛剤の種類は多数あるため、自身に合った製品を上手に選ぶことが大切です。
ここでは、20代の育毛剤の選び方のポイントを紹介します。
有効成分が豊富に入っている
育毛剤を選ぶ際には、有効成分が豊富に含まれていることをチェックしましょう。
有効成分は育毛に関する効果や効能が認められた成分です。
そのため、有効成分が豊富に含まれている育毛剤であればより高い育毛効果に期待が持てます。
また、有効成分には複数の種類があり、成分により効果や効能が異なります。
育毛剤に含まれている成分をチェックし、自身の目的に合った製品を選びましょう。

継続できる価格帯
育毛剤は、継続できる価格帯の製品を選びましょう。
育毛剤の効果を実感するためには、継続して使用し続ける必要があります。
育毛剤を定期的に購入しなければならないため、高価な育毛剤を使用するとコスト面で継続できなくなる可能性があります。
育毛剤を選ぶ際には有効成分をチェックしながら、コストパフォーマンスに優れた製品を選びましょう。
また、公式サイトを経由すれば定期購入や定期コースを活用して通常料金よりもお得に購入できる場合もあります。
効果を感じられなかった場合の返金保証を適用できる製品もあるため、まずは公式サイトや公式通販をチェックしてみてください。
育毛剤はなるべく低コストで購入し、無理のない育毛を続けましょう。
使用感がよく毎日使用できる
育毛剤を選ぶときには使用感も重視しましょう。
育毛剤にはスプレータイプやノズルタイプなど、さまざまな使用感の製品があります。
頭皮の気になる部分に直接塗布したい方はノズルタイプ、頭皮全体に育毛剤をまんべんなく噴霧したい方はスプレータイプがおすすめです。
また、液だれによるベタつきが気になる方は、液ダレ防止の工夫がほどこされている製品を選びましょう。
20代の方におすすめの育毛剤5選

ここからは、 20代の方におすすめの育毛剤5選を紹介します。
各製品の特徴を参考にしながら、自身にあった製品を選んでみてください。
チャップアップ 育毛ローション
チャップアップ 育毛ローションは、株式会社ソーシャルテックが販売している育毛ローションです。
モンドセレクションで7年連続金賞を受賞している製品でもあります。
頭皮にやさしい無添加にこだわり、薄毛の悩みのみでなく頭皮環境の良化や予防にも期待が持てます。
ジェット噴射ノズルで頭皮に直接届き、さっぱりとした使い心地を実現しています。
育毛や薄毛の予防をはじめ、かゆみやフケの防止、産後の脱毛にも効果があるため、男女問わず使用可能です。
製品名・容量 | 有効成分 | 料金 |
---|---|---|
チャップアップ 育毛ローション120mL | グリチルリチン酸ジカリウムアラントインD-パントテニルアルコール塩酸ジフェンヒドラミントコフェロール酢酸エステルセンブリエキスグリチルリチン酸ジカリウム | 8,690円 |
RiUP フレッシュリアップ HOGSPA
RiUP フレッシュリアップ HOGSPAは、大正製薬株式会社が販売している育毛トニックです。
抜け毛予防と育毛に効果のある有効成分と厳選された湿潤剤を配合しており、頭皮環境を整えながらの育毛に期待が持てます。
また、使用感にあわせて3種類の中から自身にあう製品を選べる点も魅力です。
製品に関する不明な点やヘアケアに役立つ情報など、購入後のサポートも充実しています。
c製品名・容量 | 有効成分 | 料金 |
---|---|---|
RiUP フレッシュリアップ HOGSPA135g | センブリ抽出エキスビタミンE誘導体(酢酸DL-α=トコフェロール)パントテニルエチルエーテル | 約1,500円 |
マイナチュレ 無添加育毛剤
マイナチュレ 無添加育毛剤は、株式会社レッドビジョンから販売されている育毛剤です。
有効成分を6種配合しており、抜け毛や薄毛の予防をはじめ、発毛促進効果にも期待が持てます。
さらには自然由来の発酵植物エキスや地肌スキンケア成分、美髪サポート成分も含まれています。
土台となる頭皮から健やかに整えられるため、ふんわりとした豊かな髪を育てられます。
製品名・容量 | 有効成分 | 料金 |
---|---|---|
マイナチュレ 無添加育毛剤120ml | グリチルリチン酸ジカリウム酢酸DL-α-トコフェロールセンブリエキスD-パントテニルアルコールタマサキツヅラフジアルカロイドジフェンヒドラミンHcl | 4,980円 |
REDEN
REDENは、株式会社美元から販売されている育毛剤です。
3つの有効成分を配合しており、発毛促進や抜け毛予防への効果に期待が持てます。
また、添加物を排除し、低刺激にこだわった製品でもあります。
日本臨床試験協会による育毛効果臨床試験を完了しているのみでなく、臨床試験内容は医学誌にも掲載されているため安心して使用できます。
公式サイト経由で購入した場合、初回90日間の返金保証が適用されるため、万が一肌にあわなかった場合でも安心です。
製品名・容量 | 有効成分 | 料金 |
---|---|---|
REDEN90ml | センブリエキスニンジンエキスグリチルリチン酸ジカリウム | 12,980円 |
スカルプD 薬用育毛 スカルプトニック
スカルプD 薬用育毛 スカルプトニックは、から販売されている育毛トニックです。
3つの育毛剤有効成分が根元から太く長く伸びる髪を育てます。
また、スカルプD独自開発成分である豆乳発酵液と高純度化ニンジンエキスで頭皮を保湿しながら、8種の頭皮ケア成分で育毛に最適な環境を作ります。
使用感にもこだわり、特殊ジェット噴射の採用により液だれしにくく素早く頭皮に育毛剤を広げられます。
製品名・容量 | 有効成分 | 料金 |
---|---|---|
スカルプD 薬用育毛 スカルプトニック180ml | タマサキツヅラフジアルカロイドグリチルリチン酸ジカリウム酢酸DL‐α‐トコフェロール | 3,500円 |
20代の育毛剤に関するよくある質問

ここでは、20代の育毛剤に関するよくある質問について項目ごとに解説します。
育毛剤の効果が出るまでの期間はどのくらいですか?
育毛剤の効果が出るまでは、少なくとも3か月から半年の期間が必要です。
継続して使用しなければ効果の実感が難しいため、短期間で次々に育毛剤を変更しないように注意しましょう。
また、半年以上が経過しても効果を実感できない育毛剤は使用を中止し、別の育毛剤の購入を検討しましょう。
女性が男性用育毛剤を使用するのは大丈夫ですか?
女性の男性用育毛剤の使用はおすすめできません。
女性が男性用育毛剤を使用した場合、含有成分の効果が強すぎる恐れがあります。
頭皮の汚れを落とす働きが強すぎると正しく効果が得られないのみならず、効能が強すぎて副作用が起こる可能性が高まります。
そのため、女性の頭皮や体質を考慮して作られている女性用育毛剤を使用しましょう。
育毛剤と発毛剤の違いはなんですか?
育毛剤と発毛剤では、使用目的が異なります。
育毛剤は今ある髪を育てる効果、発毛剤は生えなくなった髪を生やす効果に期待が持てます。
そのため、薄毛を予防したい方は育毛剤を、発毛効果を求める方は発毛剤を選びましょう。

まとめ

20代で育毛剤を使用する場合、頭皮のかぶれや金銭的な負担によるデメリットを考慮する必要があります。
育毛剤の効果を実感するためには少なくとも3か月から半年の継続使用が必要であるため、コストパフォーマンスが高く自身の体質にあった製品を選びましょう。
育毛剤には今生えている髪を伸ばし、頭皮の環境を整えるメリットがあります。
ただし、薄毛や抜け毛の原因がAGAやFAGAの場合、育毛剤は効果がないため注意が必要です。
AGAやFAGAが疑われる場合、育毛剤を使用するよりも先にクリニックを受診しましょう。
抜け毛抑制効果と発毛促進効果のあるAGA治療薬により改善を目指せるため、効果的な治療に期待が持てます。
薄毛や抜け毛を改善するためには、生活環境を整えることも大切です。
育毛剤の使用とともにバランスのよい食事や適度な運動を交え、髪にも体にも健康的な生活を送りましょう。