指紋認証が便利な「iPhone8」はまだまだ人気のモデルです。
iPhone8を利用している、または利用を考えている人のなかには「楽天モバイルでiPhone8は使えるの?」「乗り換えの手順が知りたい」といった疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、次の内容について解説します。
- iPhone8で利用できる楽天モバイルの機能
- iPhone8で楽天モバイルに乗り換える手順
- 楽天モバイルでiPhone8を使用するメリット
- 楽天モバイルでiPhone8を使用する際のデメリット・注意点
楽天モバイルでiPhone8を利用する方法だけでなく、iPhone8を利用するメリットやデメリット、注意点まで解説します。乗り換え方法は簡単なため、本記事を参考に契約を進めてみてください。
楽天モバイルでiPhone8は使えるのか?

楽天モバイルでiPhone8は利用できます。非対応の機能などもなく、全ての機能に対応しているため、安心して利用することができます。
iPhone8が対応している機能は、次のとおりです。
4G回線 | 対応 |
5G回線 | 非対応 |
SIMの種類 | nanoSIM |
Band 3(自社回線) | 対応 |
Band 18(auローミング) | 対応 |
iOSバージョン | 14.4以降 |
APN自動設定 | 対応 |
表のとおり、ほとんどの機能に対応しています。
5Gに対応していない理由は、楽天モバイルは5Gに対応しているものの、iPhone8自体が5Gに対応していないためです。
自社回線である楽天回線はもちろん、パートナー回線であるau回線にも対応しているため、幅広い地域で通信できます。
Bandとは、周波数帯のことです。楽天モバイルで利用されている楽天回線のBand3は1.7GHz、パートナー回線であるau回線のBand18は800MHzの周波数を利用しています。
APN自動設定とは、本来自身で行う必要のあるAPN設定を自動で行ってくれる機能です。APN設定はインターネットに接続するために必要な設定ですが、それを自動で行ってくれるため、機械が苦手な方でも安心です。
iPhone8で楽天モバイルに乗り換える手順

既にiPhone8を持っている方が楽天モバイルに乗り換える際には、次の手順に沿って進めましょう。
- iOSをアップデート
- 現在契約中のキャリアからMNP予約番号を取得
- 楽天モバイルで契約・SIMカードのみ申し込み
- SIMカードをiPhone8にセットして初期設定
- Rakuten Linkのインストール・初期設定
1つずつ解説します。
iOSをアップデート
まずは、iOSをアップデートしましょう。
先ほどお伝えしたiPhone8が対応している機能のとおり、iOSのバージョンが14.4以降でないと利用できません。そのため、14.4以前のバージョンのまま利用している方は、最新のiOSにアップデートする必要があります。
iOSをアップデートする際は、設定→一般→ソフトウェア・アップデートと進んでください。
現在契約中のキャリアからMNP予約番号を取得
次に、現在契約中のキャリアからMNP予約番号を取得しましょう。
MNP予約番号とは、今使っている電話番号を楽天モバイルでも引き続き利用するための番号です。現在利用している電話番号を楽天モバイルでも引き続き利用する方は、必ず発行しましょう。
MNP予約番号の発行方法は簡単で、現在契約しているキャリアに連絡するだけです。大手キャリアのMNP予約番号の発行方法が記載されたページは下記のとおりです。
- au:解約・MNP転出をご検討中のお客さま
- docomo:MNPを利用した解約お手続き方法
- SoftBank:のりかえ(MNP/番号移行)・解約について
もちろん、大手キャリア以外の格安SIMを契約している方もキャリアへ連絡すれば発行できるため、契約しているキャリアへ確認してみましょう。
楽天モバイルで契約・SIMカードのみ申し込み
MNP予約番号を取得した後は、早速楽天モバイルに申し込みします。
申し込む際には、本人確認書類を提出する必要があるため、事前に準備しておきましょう。本人確認書類の一例をお伝えすると、次のとおりです。
- 運転免許証
- 運転経歴証明書
- マイナンバーカード
- 精神障がい者保健福祉手帳
- 療育手帳
健康保険証などでも契約できますが、補助書類が必要になる場合もあるため、できるだけ上記の書類で本人確認するのがおすすめです。
また、楽天モバイルを契約する際にSIMの種類を選べますが、iPhone8はnanoSIMしか利用できない点に注意してください。iPhone本体に内蔵されているeSIMは利用できません。
SIMカードをiPhone8にセットして初期設定
契約が完了し、手元にSIMカードが届いたら、SIMカードをiPhone8にセットし、初期設定を行ないます。初期設定の手順は次のとおりです。
- APN構成プロファイルを消去
- Wi-FiをOFFにして画面上部に4Gと表示されるか確認
IIJmioやLINEモバイル、mineoなどの格安SIMから楽天モバイルに乗り換える場合は、APN構成プロファイルを消去する必要があります。auやdocomo、SoftBankで契約していた方は、この手順は必要ありません。
APN構成プロファイルの消去方法は、楽天モバイルの公式サイトから確認できます。
APN構成プロファイルを消去したら一度Wi-FiをOFFにして、4Gに接続しているか必ず確認してください。
Rakuten Linkのインストール・初期設定
最後に、楽天モバイル専用の通話アプリ「Rakuten Link」をインストールしましょう。App Storeで「Rakuten Link」と検索すれば表示されます。
インストールが完了したら、初期設定を行ってください。手順は次のとおりです。
- Rakuten Linkを開く
- 位置情報提供協力を確認
- アプリ利用中の機能の許可
- 情報提供に同意
- 楽天会員でログイン
- 利用する電話番号を入力
- アカウント情報を入力し完了
上記の手順で初期設定は完了します。設定が完了したら、正常に動作するか確認してみてください。
楽天モバイルでiPhone8を使用するメリット

楽天モバイルでは、iPhoneの最新モデルであるiPhone13も利用できます。しかし、iPhone8も同じように利用でき、メリットもいくつかあるため紹介します。
- テザリング機能が無料
- 料金がお得
- 楽天モバイルのAPN設定が簡単
1つずつ解説します。
テザリング機能が無料
楽天モバイルでは、テザリングが無料で利用できます。
大手キャリアと比較すると、テザリングの利用は有料オプションに設定されている場合があるため、大きなメリットといえます。大手キャリアのテザリングの料金は下記のとおりです。
大手キャリア | 月額料金 |
---|---|
au | 550円 |
SoftBank | 550円 |
docomo | 無料 |
docomoは無料で利用できますが、auとSoftBankはプランによって月額550円(税込)かかる場合があります。
また、楽天モバイルは面倒な申し込みや手続きなしでテザリングが利用できます。大手キャリアでテザリングを利用する際には申し込みや手続きをする必要があるため、その点もメリットといえるでしょう。
料金がお得
楽天モバイルは、料金がお得です。特に、大手キャリアと比較するとかなり安いため、乗り換えを検討している方は早めに乗り換えましょう。
楽天モバイルの料金をまとめると、次のとおりです。
データ | 月額料金 |
---|---|
1〜3GB | 1,078円 |
3〜20GB | 2,178円 |
無制限 | 3,278円 |
表のとおり、楽天モバイルの料金は段階的に変動します。20GB以上はどれだけ使っても3,278円(税込)で利用できるのは、格安SIMの中でも安いといえるでしょう。
大手キャリアで無制限プランを契約すると、6,000円ほどかかります。スマートフォンの料金を節約したい方は、楽天モバイルへの乗り換えを検討してみてください。
楽天モバイルのAPN設定が簡単
楽天モバイルは、APN設定が簡単にできます。
先ほどお伝えしたとおり、楽天モバイルはAPN自動設定に対応しています。
楽天モバイルでiPhone8を使用する際のデメリット・注意点

楽天モバイルでiPhone8を利用する際は、メリットだけでなくデメリットや注意点もあるため紹介します。
- Rakuten Linkが使いにくい可能性
- パートナー回線エリアでは最大1Mbps
- パートナー回線エリアではSMSの受信ができない可能性
- キャリア決済不可
- nanoSIMのみ対応
- 5G非対応
契約した後に後悔しないように、デメリットや注意点についても理解しておきましょう。
Rakuten Linkが使いづらい
楽天モバイルには「Rakuten Link」という専用通話アプリがあります。しかし、こちらのアプリは使い勝手が悪いという評判もあるため、注意が必要です。
スマートフォンのデフォルトの通話アプリと大きく仕様が異なるわけではありませんが、次の点で使いにくいと言われています。
- 通話品質が悪い
- 通話が途切れる
- 相手に自分の声が届かない
上記のとおり、通話品質についての悪い評判が多くあります。Rakuten Linkはデータ通信を利用して通話しているため、デフォルトの通話アプリより通話品質が悪いことに注意が必要です。
パートナー回線エリアでは最大1Mbpsになる
楽天モバイルでiPhone8を利用すると、パートナー回線エリアでは最大1Mbpsに制限されます。
楽天モバイルでは、楽天回線エリアとパートナー回線エリアが提供されており、楽天回線エリアでは楽天回線、パートナー回線エリアではau回線が利用可能です。
しかし、iPhone8をパートナー回線エリアで通信する場合は、通信速度が最大1Mbpsに制限されます。
楽天回線エリアで通信するより大幅に通信速度が落ちてしまうため、注意が必要です。
また、iPhone8は回線の自動切り替えに対応していません。そのため、機内モードのオンオフで回線を切り替える必要があります。
常に快適に通信するには、今つながっている回線を確認し手動で切り替える必要があるため、面倒に感じる方も多いでしょう。
パートナー回線エリアではSMSの受信ができない場合がある
楽天モバイルでSMSを利用する場合は、楽天回線エリアで通信する必要があります。パートナー回線エリアではSMSの受信ができない場合もあるため、注意が必要です。
楽天モバイルの通話アプリであるRakuten Linkであれば、パートナー回線エリアでもSMSを受信できます。
どうしてもパートナー回線エリアでSMSを利用する必要がある場合は、Rakuten Linkを利用してみてください。
キャリア決済ができない
iPhone8だけではなくiPhone全モデルに言えることですが、iPhoneでは楽天モバイルのキャリア決済が利用できません。
Google Playのキャリア決済が可能なAndroidは、楽天モバイルのキャリア決済に対応しています。しかし、iPhoneはそもそもGoogle Playが利用できないため、キャリア決済が利用できません。
キャリア決済を利用しようと思っている方は注意してください。
nanoSIMしか利用できない
iPhone8を楽天モバイルで利用する場合は、nanoSIMしか利用できません。
iPhoneXS・XR以降に発売されたモデルであれば、eSIMと呼ばれるiPhoneに内蔵されたSIMが利用できますが、iPhone8はeSIMに対応しておらず、nanoSIMしか利用できないことに注意が必要です。
5Gに対応していない
iPhone8は、5Gに対応していません。
5Gは4Gよりも遥かに速い通信速度で通信できるため、多くの方が5Gを利用したいと考えているでしょう。
しかし、iPhone8は5Gに非対応のモデルであるため、利用することができません。ただし、楽天モバイル自体は5Gエリアを提供しているため、5Gに対応した端末であれば利用ができます。
iPhone12以降のモデルは全て5Gに対応済みです。5Gで快適に通信したい方は、iPhone12以降のモデルを購入しましょう。
楽天モバイルでiPhone8を使用する際によくある質問

ここでは、楽天モバイルでiPhone8を利用する際によくある質問とその回答を紹介します。
楽天回線につながらない時の対処法やRakuten Linkへのログイン方法などについて解説するため、気になる方は確認してみてください。
楽天モバイルの回線につながりません
楽天モバイルの回線につながらない場合は、次の原因が考えられます。
- 対応エリアではない
- 通信障害
- iPhoneの不具合
まずは、今通信している場所が楽天回線エリアなのか確認してみましょう。楽天回線エリアではない場所で通信してもつながりません。
次に、楽天モバイルで通信障害が発生していないかも確認してみましょう。通信障害が発生した場合は、復旧しないと利用ができません。
またiPhoneの不具合で通信できないことも考えられます。不具合が原因の場合は、再起動で改善されることが多いため、iPhoneを再起動させてみましょう。
それでも改善されない場合は、iPhoneの故障やSIMカードの故障が考えられます。修理を検討してみてください。
Rakuten Linkにログインできない場合どうしたら良いですか?
Rakuten Linkにログインできない場合は、楽天IDを複数所有していることが原因と考えられます。
my 楽天モバイルのログイン画面に表示される楽天IDが、契約時に利用した楽天IDと一致するか確認してみてください。
複数の楽天IDを所有していることがわかった場合は、利用していない楽天IDのアカウントは削除し退会しましょう。
まとめ

今回は、楽天モバイルでiPhone8を利用する方法やメリットデメリット、注意点などを解説してきました。楽天モバイルにiPhone8で乗り換える方法をまとめると、次のとおりです。
- iOSをアップデート
- 現在契約中のキャリアからMNP予約番号を取得
- 楽天モバイルで契約・SIMカードのみ申し込み
- SIMカードをiPhone8にセットして初期設定
- Rakuten Linkのインストール・初期設定
上記のとおり、難しい手順はありません。乗り換えを検討している方は参考にして契約を進めてみてください。
また、楽天モバイルでiPhone8を利用する際は、次の注意点に気をつけましょう。
- Rakuten Linkが使いにくい可能性
- パートナー回線エリアでは最大1Mbps
- パートナー回線エリアではSMSの受信ができない可能性
- キャリア決済不可
- nanoSIMのみ対応
- 5G非対応
上記の点は、知らずに契約してしまうと後悔する可能性もあるため、契約前に必ず確認しておきましょう。
iPhone8は、他のモデルと同じくほとんどの機能を利用できるため、楽天モバイルでiPhone8が利用できるのか心配な方も、安心して乗り換えてください。
※本記事の情報は2022年7月時点のものです。
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