膝が痛くてしゃがめないときは、変形性膝関節症やその他膝関連の疾患、怪我の可能性があります。膝の痛みが気になるときは、早めに症状をチェックするとともに、医療機関を受診しましょう。
本記事では、膝が痛くてしゃがめないときに考えられる疾患の種類や、原因をわかりやすく解説していきます。
膝の痛みは、日常生活に支障をきたすものです。放置するとさらに症状は重くなる可能性があるため、痛みを感じた時点で自身でもしっかりと調べることが大切です。
しゃがめないときはどのような疾患の恐れがあるのか、それぞれの疾患の原因は何なのか、詳細をチェックしたうえで膝の疾患予防と改善に備えましょう。
膝のこんな痛み、症状には要注意!

膝に次のような痛みや違和感を覚えたときは、十分に注意しましょう。
- 歩いたり階段を登ったりするとき膝が痛む
- しゃがむ動作をするとき膝が痛いまたは正座ができない
- 膝が腫れ曲げにくい
それぞれの痛みや症状について詳細を解説していきます。
歩いたり階段を登ったりするとき膝が痛む
変形性膝関節症や靭帯損傷、関節リウマチなどの膝の疾患を抱えていると、歩いたり階段を昇ったりするときに膝が痛む傾向にあります。
歩行や階段の昇り降りは日常的におこなう動作です。そのため膝が強く痛むときは、日常動作すら億劫に感じられることも少なくありません。とくに仕事で膝をよく動かす方は、痛みのせいで業務に集中できないこともあるでしょう。
しゃがむ動作をするとき膝が痛いまたは正座ができない
膝が痛むときは、まともにしゃがめないことも少なくありません。しゃがむのみで膝に強い痛みが走るため、しゃがんだり正座したりする姿勢を自然と避けてしまうことは多いでしょう。
しゃがむ姿勢や正座は、膝を最大まで曲げる動作になります。膝には必然的に負担がかかるため、疾患があれば、動作をつらいと感じることも当然です。
膝が腫れ曲げにくい
膝に疾患があると、痛みのみでなく、腫れの症状がみられることもあります。膝が腫れて赤くなったり、腫れのせいで膨張したりしていると、曲げにくくなる場合も多いです。
膝周りが腫れて痛い、と感じたら、膝には何らかの疾患がある可能性が高いといえるでしょう。
膝が痛くなる原因は大きく3つ

膝が痛むと、しゃがめない、歩行がつらいと日常的に悩むことも多くなります。そのため膝の痛みに対しては、早めに原因を知ったうえで対処したいところです。
まず、膝が痛くなる原因は次の3つのことが考えられます。
- 膝関節の軟骨が摩耗
- 膝関節の炎症
- 膝周りの筋力低下
膝の疾患を予防、改善するには、はじめに原因からの理解が重要です。原因について詳細を整理していきましょう。
膝関節の軟骨が摩耗
膝に痛みが出るときは、膝関節の軟骨の摩耗が原因として考えられます。
膝の軟骨は脛骨と大腿骨がつながる部分にあり、膝関節が滑らかに動くようサポートする役割を持っています。
しかし軟骨は、主に加齢によって徐々に摩耗するため、年齢を重ねると膝に痛みが出るようになります。軟骨が少しずつすり減って失われることで、膝関節のスムーズな動きができなくなるからです。
摩耗した部分は骨同士が直接擦れ合うため、痛みが強く出やすくなります。軟骨の構成要素は、8割近くが水分やコラーゲン、プロテオグリカンです。
しかしこれらの構成要素は年齢とともに体内から減少するため、結果として軟骨の摩耗にもつながる仕組みです。
膝関節の炎症
膝関節の炎症が、膝の痛みにつながる場合もあります。炎症が起こる原因は、前項でも解説した膝軟骨の摩耗が多くを占めます。
軟骨が摩耗すると膝の衝撃吸収の機能が落ち、骨に対してより強い負担がかかる仕組みです。骨同士が擦れ合えば骨は徐々に変形し、くぼんだりトゲ状になったりする場合もあります。結果として膝関節の炎症につながります。
また、関節炎を起こしているケースも考えられるでしょう。関節には、周りを覆っている関節包があり、関節包の内側には滑膜が存在します。
しかし関節炎になると滑膜は炎症し、増殖をはじめます。滑膜が増殖すると骨や軟骨組織に悪影響を及ぼすため、痛みや腫れにつながる仕組みです。関節炎は自己免疫疾患の一つと考えられるため、確定的な原因は明らかではありません。
膝周りの筋力低下
膝に痛みが出るときは、膝周りの筋力が低下している場合も多いです。
膝は日常のさまざまな動作を支える重要な部位のため、人は歩行するのみで、膝に体重の2~3倍もの負担をかけているといいます。
しかし膝を支える筋肉が弱っていれば、膝は思うように動作による負担を分散させられません。したがって膝が痛いときは、膝周りの筋力不足も原因の一つとして考えていきましょう。
筋力低下が痛みの原因のときは、人によってはストレッチやトレーニングをおこなうことで、痛みが軽減する場合もあります。

膝に負担がかかる要因

膝に負担がかかる要因は、日常的にさまざまあるものです。主に次の4つをチェックしてみましょう。
- 肥満
- 足腰をよく使う仕事
- 加齢
- 姿勢やO脚
膝の痛みや違和感が気になり、しゃがめない、歩きづらい、と感じている方は上記に心当たりがある方も多いのではないでしょうか。当てはまる要因を確認しながら、それぞれの詳細を見ていきます。
肥満
肥満は、膝に大きな負担をかける要因の一つです。
標準以上の体重になると、膝は本来よりも多くの負担を担うことになります。したがって膝の痛みに悩んでいる方には、肥満の状態の方も少なくありません。
体重が増えるとさまざまな疾患のリスクが増えますが、変形性膝関節症をはじめとする膝の疾患リスクも同様です。とくに年齢を重ねると、代謝が落ちることにより体重は増えやすくなるため、肥満には十分に注意したいところです。
足腰をよく使う仕事
膝に負担がかかる要因の一つとして多いものには、足腰をよく使う仕事が挙げられます。
たとえば、重い荷物を頻繁に運搬する仕事は代表的な例です。荷物を持ち上げたりおろしたりする際に足腰に負担がかかるため、膝の痛みにつながります。
ほかにはしゃがむ動作を繰り返す業務も、徐々に膝に負担がかかるといえるでしょう。のちに痛みのせいでしゃがめない、曲げ伸ばし時に違和感があるなどの症状に悩む可能性があります。
加齢
加齢によって膝の痛みが出るケースも非常に多いです。実際に、代表的な膝の疾患である変形性膝関節症は、40代以降に多い疾患とされています。その他の膝の疾患も、若い方より、ある程度年齢を重ねた方の方がなりやすい傾向です。
加齢により膝に痛みが出る原因は、年齢とともに軟骨の成分が減っていくからです。前述のとおり、軟骨は水やコラーゲン、プロテオグリカンを多く含んでいますが、これらは年齢とともに体内から減少しやすい点が特徴です。
成分が足りなければ、軟骨自体が徐々にすり減っていきます。すると骨同士が直接こすれるようになり、痛みや炎症につながる仕組みです。
また、年齢を重ねると、多くの方は筋力不足の状態になります。膝周りの筋力が弱いと、膝関節により多くの負担がかかるため、軟骨の摩耗を加速させます。
姿勢やO脚
普段の姿勢や、O脚が膝の痛みにつながっている場合もあります。
膝に負担をかけやすい姿勢には、たとえば内股、猫背が挙げられます。内股は筋肉の緩みを引き起こす姿勢のため、膝周りの筋力低下につながります。
猫背の方は、常に膝が曲がっている、いわゆる腰が曲がった高齢者に似た姿勢を取っていることが多い傾向にあります。膝を常に曲げていれば、普段から膝に負担をかけている状態になるため、痛みや違和感につながりやすくなる仕組みです。
O脚が膝に負担をかける原因は、O脚の方は、常に膝が外側へずれるように負担をかけているためです。外側へずれるように負担をかけると、膝の内側が徐々に潰れてしまい、外側と内側の筋肉のバランスが悪くなります。
膝周りの筋肉のバランスが悪くなると、軟骨の摩耗や痛みにつながります。
膝痛の主な原因となる変形性膝関節症とは?

膝の痛みに悩んでいる方の多くは、変形性膝関節症を抱えている傾向にあります。変形性膝関節症とはどのような症状の疾患なのか、概要や症状、治療法を確かめたうえで、予防や改善につなげていきましょう。
変形性膝関節症について
変形性膝関節症は、代表的な膝の疾患の一つです。傾向として男性よりも女性に多く、40代以降の方が罹患しやすいとされます。膝の痛みが主な症状になります。
原因は膝の軟骨のすり減りによって起こります。したがって変形性膝関節症は、加齢や膝の酷使から罹患する疾患といえるでしょう。膝軟骨の摩耗により、関節は徐々に変形し、痛みや違和感、腫れの症状を引き起こします。
変形性膝関節症の初期症状
変形性膝関節症になった場合、最初のうちは、歩行をはじめとした日常動作の開始時に軽い痛みや違和感を覚えるようになります。
しかし休憩を取れば痛みはなくなるため、はじめは疲れが溜まっているせいだろうと考え、疾患だと感じないことも多いです。
変形性膝関節症の中期症状
変形性膝関節症の症状が中期まで進むと、正座や階段の昇り降りに強い痛みを感じはじめます。
最初は痛いと感じるのみで済んでいたものが激痛に変わり、やがて正座や階段の昇り降りは痛みのせいで困難になります。膝が痛いせいでしゃがめない、正座ができない、階段を昇り降りしたくないと感じたときは、変形性膝関節症の症状は中期まで進んでいると考えられます。
変形性膝関節症の末期症状
変形性膝関節症の症状は、末期まで進むと、常に膝が痛む状態になります。休んで安静にしていても膝痛が収まらず、膝関節の変形は非常にわかりやすくなる点が特徴です。
また、末期では膝をしっかりと伸ばすことも難しくなります。症状が進めば進むほど、通常の歩行すら困難に感じられることも珍しくありません。

変形性膝関節症の治療法
変形性膝関節症の症状に悩んだときは、医療機関で主に次のような治療を受けることになります。
- 塗り薬や内服などの薬物療法
- ヒアルロン酸やステロイドなどの注射
- リハビリ運動
- 手術
- インソールやサポーターなどの装具を利用
症状の重さや体質的な相性、本人の要望を考慮して、自身に合った治療法を選ぶ仕組みです。それぞれの治療法の特徴を整理していきましょう。
塗り薬や内服などの薬物療法
変形性膝関節症は痛みが主な症状になるため、痛み緩和を目的とした薬物療法はよく用いられます。薬は、塗り薬、貼り薬、内服薬が挙げられます。
ただし薬物療法は、症状がまだ軽いときのみ選ばれる治療法です。症状の進行が軽度な場合は、いったん薬物療法で経過を見るかたちになります。
ヒアルロン酸やステロイドなどの注射
薬物療法では、ヒアルロン酸やステロイドの注射をおこなう場合もあります。外用薬や内服薬での症状改善、緩和が難しい場合は、注射治療で経過を見ていきます。
注射治療は、手術と比べると注射のみのため、体への負担を抑えられる点がメリットです。直接効果に期待ができる製剤を注射するため、痛みが和らぎやすい点も大きな特徴といえるでしょう。ヒアルロン酸はそもそも体内に存在する成分で、関節のスムーズな動作をサポートする役割を持ちます。だからこそ痛み緩和効果も高いとされます。
痛みや炎症がより強いときは、ヒアルロン酸ではなくステロイド注射をおこなうケースもあります。多用する場合は副作用に注意する必要がありますが、ステロイドは、ヒアルロン酸よりも高い痛み緩和効果に期待できる点が特徴です。
リハビリ運動
運動療法によって変形性膝関節症改善を目指す場合は、リハビリ運動を積極的におこないます。痛みを軽減し、膝関節の変形を遅らせることが主な目的です。
変形性膝関節症のリハビリ運動には、可動域拡大訓練や筋力強化訓練、有酸素運動、その他ストレッチが挙げられます。医療機関に通い、理学療法士の指導のもとでリハビリ運動をおこなっていきます。
運動療法は、日常的な運動不足解消にも効果的です。運動不足によって膝の機能が低下したり、筋力不足に陥ったり、肥満になったりするケースは多いです。運動療法は、単純に変形性膝関節症の改善のみを目的とするのではなく、総合的に健康的な体づくりをサポートする点が特徴になります。
手術
変形性膝関節症の治療において、症状が重い場合は、手術療法が用いられることもあります。変形性膝関節症の手術には、主に次の種類が挙げられます。
- 関節鏡手術
- 高位脛骨骨切り術
- 人工膝関節単顆置換術、人工膝関節全置換
関節鏡手術は、主に初期症状の方を中心としておこなわれる手術です。半月板や軟骨のささくれ、増えすぎた滑膜を主に除去していきます。
高位脛骨骨切り術は、膝下の内側を切開する手術です。体重が膝の中心部にかかるよう調整し、人工骨を挟んで固定していきます。
3つ目の人工膝関節単顆置換術、人工膝関節全置換は、変形がより進んだ方におこなう手術です。膝関節の表面を薄く削った状態で、人工関節に置き換えをおこなう点が特徴です。
インソールやサポーターなどの装具を利用
変形性膝関節症の症状が出たときは、ほかには、インソールやサポーターなどの装具を用いる場合もあります。保存療法の一つである装具療法にあたります。
主な目的は、膝の安定性向上です。膝の不安定な状態が続くと、膝がぐらぐらと動くことで軟骨の摩耗を加速させ、痛みを招きます。そのため症状が軽いうちは、サポーターやインソールを利用し、膝が不安定になることを防ぎます。
膝の痛みやしゃがめないときに疑われるその他の疾患

膝に痛みがあるとき、しゃがめないときは、変形性膝関節症のほかには次のような疾患があると考えられます。
- 膝半月板損傷
- 鵞足炎
- 膝靭帯損傷
- 関節リウマチ
- 腸脛靭帯炎
- 膝蓋腱炎
いずれも放置すると深刻な症状につながるため、十分に注意が必要です。それぞれの疾患の特徴と、主な治療法をチェックしていきましょう。
膝半月板損傷
膝半月板損傷は、膝にある半月板を傷めることで起こる症状です。
半月板は、大腿骨と脛骨の間にある軟骨組織の一つにあたります。主な役割は膝を安定性向上と、膝関節のスムーズな動作サポートです。そのため半月板損傷に陥ると、膝の痛みや違和感、曲げ伸ばしを一定以上できなくなるなどの症状が出ます。
半月板損傷は、主にスポーツや交通事故によって起こります。スポーツをおこなう際に無理な体勢で着地したり、急な切り返しをしたりすると、半月板を傷める場合があります。
膝半月板損傷の治療方法
半月板損傷の主な治療法には、手術や再生医療が挙げられます。半月板は自己修復がほぼ望めない組織のため、手術で物理的に改善を目指す点が特徴になります。
しかし近年は、患者自身の脂肪から採取する幹細胞を使用した、再生医療も注目されています。成長因子を含む幹細胞の患部への注入で、修復に期待する治療法になります。
鵞足炎
鵞足炎は、膝のなかでも、とくに内側が痛むときに多い疾患です。膝には内側の下5センチほどの場所に鵞足と呼ばれる部位があり、鵞足が炎症を起こすと、鵞足炎になります。
鵞足炎の主な症状は、膝の内側の痛みや曲げ伸ばし時の違和感、腫れなどです。膝の酷使で罹患しやすくなりますが、主にスポーツによって引き起こされる傾向にあります。ランニング、サッカー、バスケットボールは、とくに鵞足炎になりやすいスポーツとされています。
鵞足炎の治療方法
鵞足炎の主な治療法は薬物療法やアイシングです。外用薬や内服薬によって痛みを緩和させ、炎症している部分をアイシングしていきます。
痛みがおさまったあとは、ストレッチによって鵞足への負担軽減をおこなう流れです。
膝靭帯損傷
膝靭帯損傷は、膝の靭帯を傷めることで起こる疾患です。靭帯は骨と骨を結ぶ役割を持つ繊維組織にあたり、関節の可動域を制限し、強度を保つ役割を担います。
膝関節には複数の靭帯があり、いずれか1本、もしくは複数の靭帯を損傷すると、膝靭帯損傷の状態になります。場合によっては膝靭帯断裂と呼ぶこともある点が特徴です。
膝靭帯損傷に陥ったあとは、膝に激痛が出ます。さらに膝は不安定な状態になるため、膝の動作に大きく支障が出るケースも少なくありません。しばらくすると痛みが引く場合もありますが、放置すると半月板損傷や変形性膝関節症を併発するパターンもあるため、十分に注意が必要になります。
膝靭帯損傷の治療方法
膝靭帯損傷の治療法は、装具療法や手術、再生医療が挙げられます。まずはサポーターやギプスを利用し、膝の安定性を高めることで自己修復を目指していきます。
しかし損傷の程度によっては、手術で靭帯を縫合したり再建したりするケースも少なくありません。損傷がひどければひどいほど、手術になるケースは多いといえるでしょう。
また、膝靭帯損傷の治療法でも、近年は再生医療が注目されています。成長因子を直接患部に注入し、自己修復を促す仕組みです。
関節リウマチ
膝の痛みがひどいとき、しゃがめないときは、関節リウマチの可能性も考えられます。関節リウマチは免疫疾患の一つです。
関節には周りを覆う滑膜がありますが、ウイルスの侵入によって滑膜が炎症を起こすと、最終的に軟骨や骨へダメージが及ぶ恐れがあります。すると、腫れや痛みの症状が出ます。ほかには、関節に対して必要以上にこわばっている感覚を覚える場合もあります。
関節リウマチは、自己免疫疾患のため、明確な原因はわかりません。遺伝的要因も多く指摘されています。
関節リウマチの治療方法
関節リウマチになった場合、抗炎症薬や抗リウマチ薬などの薬を使用した薬物療法が取られます。関節リウマチは原因が不確定的のため、根本的な治療法はわからないことが現状です。
ほかには、症状の進行が著しく軟骨や骨の破壊やひどいときは、手術療法が用いられるケースもあります。
腸脛靭帯炎
腸脛靭帯炎は、一般的にランナー膝とも呼ばれる膝の疾患です。主にランニングによって足を酷使すると、罹患する場合があります。
腸脛靭帯炎になると、膝の外側が強く痛むようになります。腸脛靭帯とは太ももの外側にある組織にあたりますが、過度な運動を繰り返すと、膝関節症と腸脛靭帯は頻繁にこすれることになり炎症を招きます。
腸脛靭帯炎の治療方法
腸脛靭帯炎の主な治療法は、運動の休止とリハビリ運動です。腸脛靭帯炎は主に膝の酷使が原因になるため、症状が出た場合は、しばらく運動を休止し安静にする必要があります。
安静にして痛みがおさまったあとは、リハビリ運動をおこなうことで改善を目指す流れです。また、痛みが強いとき鎮痛剤の処方がおこなわれる場合もあります。
膝蓋腱炎
膝蓋腱炎は、別名でジャンパー膝とも呼ばれる疾患です。主にスポーツでおこなうジャンプによって膝に多くの負担をかけると、膝蓋腱炎になる恐れがあるため注意が必要です。
一般的に膝の皿といわれる膝蓋骨には、腱と呼ばれる組織が付着しています。腱は膝を曲げる役割を担っていますが、ジャンプを繰り返すと、酷使によって損傷が見られる場合があります。主な症状は痛みや腫れです。
膝蓋腱炎の治療方法
膝蓋腱炎の主な治療法は、運動の休止とリハビリ運動になります。ジャンプによって膝を酷使すると膝蓋腱炎にはなりやすいため、まずは、運動を休止し膝を休めることが重要です。
痛みがおさまったあとは、リハビリ運動を繰り返すことで改善を目指します。また、再発を防ぐ目的で、膝周りの筋力トレーニングをおこなうことも珍しくありません。
しかし症状の程度によっては、リハビリのみでなく、超音波治療や手術を選ぶケースもあります。
【ランキング】膝が痛い時はクリニックを受診しよう
膝の痛みは自然治癒ではなかなか治りません。専門家に相談し適切な治療を受けることがおすすめです。ここではひざ専門のクリニックを紹介しています。
1位:ひざ関節症クリニック
膝を切らない治療法のため体に負担が少なく、入院せずに膝関節の痛み改善が目指せるのは大きなメリットです。
全国14拠点にて、22,900例以上の治療実績を積み重ねている点も安心材料になります。
整形外科専門医が最適な治療プランを提案するため、「症状が進行しているけど人工関節にしたくない」「大掛かりな手術は控えたい」と考える方はぜひチェックしてみてください。
施術内容 | ヒアルロン酸注射、PRP-FD注射、培養幹細胞注射、APS再生治療 |
費用 | 初診:3,300円 MRI検査:8,000円~12,000円 |
拠点数 | 14拠点 |
診療時間 | 9:00~18:00 |
支払い方法 | 現金、クレジットカード、デビットカード |
2位:シン・整形外科(旧東京ひざクリニック)
とくにメジャーリーガーにも取り入れられている注入治療は、傷んだ膝関節の自己治癒能力を高める先進医療です。日帰り治療で6か月〜1年間の長期持続性が見込めるため、ライフスタイルを維持して膝関節の治療に専念できる魅力があります。
治療後は熟練スタッフによるリハビリサポートが継続でき、膝の痛みに悩まない丈夫な体づくりがおこなえるのも
「しゃがむと膝間接に痛みが走る」「膝間接の痛みが気になってスポーツに集中できない」などのお悩みを抱える方は、無料相談で気軽に自身の症状を伝えてみてください。
まとめ

膝が痛いせいでしゃがめない、うまく歩けないなどの症状に悩んだときは、変形性膝関節症をはじめとする膝の疾患の可能性を考えましょう。膝に何らかの疾患を抱えていると、日常的に痛みが出て、動作に支障をきたすことがあります。医療機関は早めに受診したいところです。
また、変形性膝関節症以外にも、膝の疾患は多く存在します。膝は日常動作をサポートする大事な部位のため、それぞれの疾患の原因と症状と見たうえで、速やかに治療の対処を取りましょう。
※本記事の情報は2022年12月時点のものです。
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