新型コロナウイルス感染症の影響で外出する機会が減り、運動不足による体重の増加が気になっている方も多いのではないでしょうか。
体重を減らすにはさまざまな方法がありますが、中でもGLP-1ダイエットと呼ばれているダイエット方法があります。GLP-1ダイエットは食事制限や運動の必要がないダイエット方法ですが、本当に痩せるのかどうなのか気になる点も多いでしょう。
当記事では、GLP-1ダイエットの口コミや評判について詳しく紹介します。また、GLP-1ダイエットが痩せないと言われている原因についてもあわせて解説しています。
GLP-1ダイエットを初めて知った方や、GLP-1ダイエットを検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
GLP-1ダイエットとは?

まずは、GLP-1ダイエットの基本的な情報について解説します。
食事制限や運動の必要がない医療ダイエット
GLP-1ダイエットは、医療ダイエットの一つです。食事制限や運動の必要がないため、手軽に痩せられると話題のダイエット方法でもあります。
GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)は元々、糖尿病の治療薬として使用されてきた薬剤です。アメリカやヨーロッパ各国などの先進国では、抗肥満薬として医療機関で用いられている薬剤でもあります。
体内でも生成されているホルモンであるGLP-1は、食事をすると小腸から分泌されます。GLP-1は、食事によって血糖値が高くなった際に、すい臓からインスリンを分泌させます。
また、胃から腸への食べ物の排出を遅らせたり、食欲を抑えたりする効果もあります。GLP-1を体内に取り入れることによりインスリンのさらなる分泌を促し、胃の機能を抑制するメカニズムでダイエットをおこないます。
GLP-1の注射や服薬をおこなう
GLP-1ダイエットでは、GLP-1の注射や服薬をおこないます。注射では1日1回の皮下注射、経口薬では定められている用法、用量に沿って服用をおこないます。
注射も経口薬も容易に投与が可能であるため、医療機関への通院も必要なく、手軽に継続できます。
即効性を求める方は注射
GLP-1ダイエットにおいて、即効性を求める方は注射による投与がおすすめです。
経口薬の場合、消化吸収の過程を経るため、薬の成分をすべて体内に取り込むことが困難です。一方で、注射の場合、直接血管に投与できるため、薬の成分の大半を体内に取り込むことが可能です。
そのため、経口薬よりも注射における摂取の方が、高い効果に期待が持てます。短期間での効果を求める方や、注射への抵抗がない方には、注射による投与がおすすめです。
注射が苦手な方は服薬
GLP-1ダイエットにおいて、注射が苦手な方は服薬による投与がおすすめです。
注射の場合、自己注射が必要になるため、針が苦手な方や痛みに耐えられない方には非常に苦痛となってしまうケースがあります。一方で、服薬の場合、錠剤を飲むのみで構わないため、痛みなく続けられます。
そのため、注射よりも経口薬における摂取の方が、苦痛なく継続できるメリットもあります。
自身のペースでダイエットをおこないたい方や、GLP-1ダイエットを周囲に気づかれたくない方には、服薬による投与がおすすめです。

GLP-1ダイエットの流れ

通院が不要なGLP-1ダイエットですが、注射や服薬を始めるにあたって、まずはクリニックで診療を受ける必要があります。
そのため、自身が通いたいクリニックを見つけ、まずは予約をおこないましょう。カウンセリングでは、自身の健康状態や食生活、GLP-1ダイエットをおこなうにあたっての予算などについて問診がおこなわれます。
不明な事柄やGLP-1ダイエットをおこなううえで気になることなどは、カウンセリング段階でしっかりと尋ねておき、自身の不安を解消しておきましょう。診察では実際の健康状態をチェックするために、血液検査がおこなわれるケースもあります。
また、現在ではオンライン診療に対応しているクリニックも多数存在しています。
仕事や学業でなかなか時間が捻出できない方や、クリニックでの人目が気になる方などはオンライン診療も視野に入れて検討してみるのもよいでしょう。
ここからは、一般的におこなわれているGLP-1ダイエットの大まかな流れを、注射と服薬それぞれについて紹介します。
GLP-1注射の場合
カウンセリングと診察がおこなわれたあと、健康状態に問題がないと判断された場合には、GLP-1注射がおこなわれます。
初回のGLP-1注射はクリニックで実施され、2回目以降は自身で自己注射をおこなう場合が大半です。自己注射が不安な方は、注意点や気になる点を医師に確認しておきましょう。
初回のGLP-1注射のあとは、自身での自己注射を継続します。初回注射のあと、副作用の有無や健康状態などについてあらためて診察を受け、異常がないと判断された場合に自己注射に切り替わります。初回注射の際に体調に変化があった場合には、医師に伝えておきましょう。
自己注射は決められた時間に、注射器を用いて自身でGLP-1を投与します。クリニックへの通院の手間が省け、自宅における治療の継続が可能であるメリットがある反面、自身で注射をおこなうことに抵抗が生じる方もいます。
自身で注射器を使って投与するため、慣れるまで少し時間がかかる場合があります。しかしながら、自己注射についてはクリニックで事前指導をおこなってくれるケースが大半であるため、気になる点は事前にしっかりと確認しておきましょう。
GLP-1服薬の場合
カウンセリングと診察がおこなわれたあと、健康状態に問題がないと判断された場合には、GLP-1の薬が処方されます。現在服用中の他の薬がある方や、薬について不安な点がある方は、気になる点を医師に確認しておきましょう。
薬が処方されたあとは、用法、用量を守った服薬を継続します。服用するタイミングを守り、飲み忘れのないようにきちんと服用しましょう。また、服用の際に体調に変化があった場合には、早急に医師に相談してみてください。
GLP-1ダイエットのメリット・効果

ここでは、GLP-1ダイエットのメリットと効果を3つ紹介します。
順に解説していきます。
インスリンの分泌による満腹感の持続
GLP-1ダイエットは、インスリンの分泌による満腹感の持続効果があります。GLP-1のはたらきの一つが、体内におけるインスリン分泌の促進です。
インスリンには、食後の血糖値上昇を抑えるはたらきがあります。GLP-1はインスリン分泌を促し、血糖値上昇を抑制できる効果があるため、糖尿病の治療薬として利用されています。
また、GLP-1には血糖値上昇を抑制するのみならず、胃の機能を抑える効果もあります。胃の働きが従来よりも低下すると、消化に時間がかかるため、食べ物が胃に滞留する時間が増えます。
そのため、満腹感が持続し、空腹感が生まれにくくなるメカニズムです。無理に食事を我慢する必要がないためストレスを感じにくく、中には気がつくと体重が減っているケースも見受けられます。
通院の必要がない
GLP-1ダイエットは、基本的に通院の必要性がありません。GLP-1ダイエット開始後、経過観察のための診察は必要になりますが、そのあとは自己注射や服薬により自身でダイエットを続けていきます。
診察日時を確保したり、クリニックへ移動したりする必要性が無くなるため、仕事や学業でなかなか時間を捻出できない方も継続しやすいメリットがあります。
ダイエットにおけるストレスを感じにくい
GLP-1ダイエットは、実施中にストレスを感じにくいメリットもあります。
一般的におこなわれるダイエットは、有酸素運動での疲労や食事制限によるストレスを感じやすいため、長期に渡って継続しにくいことが難点です。初めは痩せようと意気込んでいても、ダイエットメニューが辛くて断念してしまった経験がある方も多いのではないでしょうか。
しかしながら、GLP-1ダイエットは薬剤を投与、服用するのみでよく、激しい運動や食事制限が必要ないため、誰でも続けやすいことが魅力です。
運動や食事制限を取り入れたダイエット方法が続かなかった経験がある方でも、GLP-1ダイエットであれば続けられる場合もあります。
GLP-1ダイエットのデメリット・危険性

ここでは、GLP-1ダイエットのデメリットと危険性を3つ紹介します。
順に解説していきます。
副作用が生じる可能性がある
GLP-1ダイエットをおこなう中で、副作用が生じる可能性があります。
主な副作用には吐き気があり、注射の場合に起こりやすいため注意が必要です。とくに初回の注射や服薬の際に体調の変化があることが大半で、継続していくごとに症状が緩和されていくケースが多いです。
副作用については個人差があるため、全く実感しない方もいれば、ひどい体調不良に悩まされてしまう方もいます。GLP-1ダイエット実施中に副作用が生じた場合には、自己判断せず、利用しているクリニックへ早急に相談してみてください。
健康状態により実施できないケースがある
GLP-1ダイエットは、誰でも実施できるダイエット方法ではありません。
健康状態や体質などにより、医師が治療できないと判断するケースもあるため注意が必要です。とくに糖尿病や甲状腺の病気、妊娠中の方などはGLP-1ダイエットを実施できない場合が大半です。
また、持病やアレルギーなどによっても実施できないケースがあります。安心、安全なダイエットをおこなうためにも、まずは自身がGLP-1ダイエットに適しているかどうなのかをクリニックで確認してもらいましょう。
肥満でない方は低体重になる恐れがある
肥満でない方がGLP-1ダイエットをおこなった場合、低体重になる危険性があります。GLP-1は、海外では肥満治療薬として承認されている著名な薬であり、一般的なダイエットにも用いられています。
そのため、アメリカではGLP-1を使用可能な条件を定めています。肥満度を図るBMIの数値が30以上、または肥満関連の合併症がある方で27以上でなければ、GLP-1が使用できません。
GLP-1使用の条件は、GLP-1の作用による低体重を避けるためです。肥満でない方がGLP-1を使用した場合、さらなる体重低下を招いてしまう恐れがあります。
低体重は免疫系の低下や骨粗しょう症などのリスクが高まるため、非常に危険です。肥満ではないけれど体重を落としたい方は、別のダイエット方法を検討してみてください。
GLP-1ダイエットの口コミ・評判

GLP-1ダイエットの口コミをtwitterから紹介します。よい口コミと悪い口コミの両方を掲載しているので、ぜひ参考にしてみてください。
また、効果や感覚には個人差があるため、口コミはあくまでも個人の感想であることを念頭に置いて判断してみてください。
GLP-1ダイエットのよい口コミ・評判
GLP-1ダイエットを実施した方による、肯定的なよい口コミを2つ紹介します。
すぐに効果を感じられた
満腹感が続く
食欲が抑えられる
GLP-1ダイエットの悪い口コミ・評判
GLP-1ダイエットを実施した方による、否定的な悪い口コミを紹介します。
効果が感じられなかった
副作用による体調不良が起こった
食欲が変わらない
GLP-1ダイエットが痩せないと言われている原因

GLP-1ダイエットは痩せないと言われているケースも多いのですが、効果が得られない場合には明確な原因があることが大半です。GLP-1ダイエットをおこなうにあたっては、効果についての正しい理解が必要です。
ここでは、GLP-1ダイエットが痩せないと言われている原因を解説します。
薬自体に体重減少効果があると誤解している
GLP-1ダイエットが痩せないと言われている原因の一つに、GLP-1自体に体重減少効果があると誤解していることが挙げられます。
結論からいうと、GLP-1の薬自体には、体重を減少させる効果はありません。GLP-1の効能は、インスリンを分泌させることによる食欲抑制効果です。
そのため、食欲を抑えることはできますが、体重を減らせるわけではありません。GLP-1に体重減少効果があると誤解していると、食べ過ぎや飲み過ぎなどにつながってしまい、体重が減らない事態を招いてしまうケースもあります。
GLP-1について正しく理解し、誤解のないように気をつけながら、GLP-1ダイエットをおこないましょう。
飲み過ぎ・食べ過ぎによる体重の増加
また、GLP-1ダイエットをおこないながらも、飲み過ぎや食べ過ぎをすると、ダイエット効果が得られにくくなります。
GLP-1はあくまでも体重減少をサポートする薬であり、どれだけ食べても太らない薬ではありません。GLP-1ダイエットをおこなっているから大丈夫であると過信をしてしまいがちですが、適度な食事や飲酒をおこなうことが大切です。
GLP-1による食欲抑制効果はありますが、飲み過ぎや食べ過ぎには注意しましょう。
GLP-1ダイエットをおこなう際のポイント

GLP-1ダイエットは、注射や服薬のみで経過を見ることもよいのですが、いくつかの点に気を配るとよりよい効果が望めるケースもあります。
ここでは、GLP-1ダイエットをおこなう際のポイントを3つ紹介します。
適度な運動をおこなう
GLP-1ダイエットとあわせて、適度な運動をおこなうことがおすすめです。GLP-1ダイエットは運動不要のダイエット方法ではありますが、運動を取り入れることにより、健康的に体重を落とすことが可能です。
ウォーキングやランニングなどの有酸素運動はもちろんですが、腹筋やプランクなど自宅で手軽にできるトレーニングやストレッチなどもおすすめです。
また、普段使っているエレベーターを階段に変えたり、車通勤から自転車通勤に変えたりして、身近なところから運動を取り入れてみてもよいのかもしれません。GLP-1ダイエットと適度な運動をあわせておこない、健康的な理想の体を手に入れましょう。
バランスのよい適度な食事を摂る
GLP-1ダイエットをおこなううえで、食事にも気を遣うことが大切です。GLP-1ダイエットは食事制限のないダイエット方法ではありますが、栄養が偏ったり減ったりしないように、バランスのよい食事を摂りましょう。
栄養が不足すると、ダイエット中に必要なエネルギーを作ることが困難になったり、めまいや立ちくらみなどの体調不良が生じやすくなったりします。
食欲が抑えられていても、炭水化物のみを摂取するのではなく、全体的な栄養バランスを意識した食事を心がけましょう。食欲が低下している場合には、不足している栄養素のサプリメントでの摂取がおすすめです。
GLP-1ダイエットとあわせてバランスのよい栄養素を摂取し、健康的な体づくりをおこないましょう。
適度な飲酒量を心がける
GLP-1ダイエット中は、適度な飲酒量を心がけましょう。GLP-1ダイエットは食事制限のないダイエット方法ではありますが、飲み過ぎは体重増加を招いてしまったり、GLP-1の効果を半減させてしまったりするリスクがあります。
また、空腹の状態で飲酒をおこなうと、意図せぬ低血糖を招く恐れがあるため注意が必要です。
GLP-1は膵臓に働きかけ、インスリンの分泌を促します。しかし、多量のアルコールが体内に入ると膵臓に負担がかかるため、GLP-1が働きかけるインスリンの分泌に悪影響を与えてしまいます。
また、ビールや日本酒に含まれている糖質は、体重増加を招きやすくなります。ダイエット中は同じアルコールでも、ウイスキーや焼酎など、なるべく糖質の少ないお酒を選び、カロリーオーバーにならないように気をつけましょう。
まとめ

今回紹介したように、GLP-1ダイエットは運動や食事制限なくおこなえるダイエット方法であり、注射や服薬によって開始が可能です。
いずれにしても、開始時には医師による診察やカウンセリングが必要であるため、GLP-1ダイエットに関する不明点や不安な事柄は事前に相談しておきましょう。
また、GLP-1ダイエットをおこなううえではメリットのみならず、デメリットについての認識もしっかりとおこなうことが大切です。
GLP-1ダイエットをおこない、すぐに効果が得られた方がいる反面、体重減少につながらなかったりや体質に合わなかったりなどの口コミも見受けられます。
また、効果がないや痩せないなどの声も見聞きされますが、GLP-1ダイエットについての誤った認識が原因になっているケースもあります。
また、GLP-1ダイエットをおこなっているからと過信せず、適切な食事量や飲酒量を心がけることも大切です。GLP-1ダイエットをおこないつつ、適度な運動を取り入れ、自身が理想とする健康的な身体を目指しましょう。

※本記事の情報は2023年03月時点のものです。
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