2023年11月1日、Funds(ファンズ)から業界初の試みとなる「ファンド予約機能」がリリースされました。
Fundsをすでに利用している方はもちろん、ファンド予約機能のリリースにより、新たにFundsへの登録を検討する方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、Fundsのファンド予約機能とはどのような機能なのか、業界初となる機能の詳細について詳しく解説します。
ユーザーにとって非常に有益な機能であり、上手に活用すれば投資効率を高める効果が期待できるため、ぜひ参考にしてください。
Funds(ファンズ)とは?
まずは、Funds(ファンズ)の概要を詳しく解説するため、基本情報を表にまとめました。
項目 | 説明 |
---|---|
サービス名 | Funds(ファンズ) |
サービス種類 | 貸付投資サービス |
投資対象 | 企業が組成したファンド |
投資単位 | 最低1円から |
手数料 | 無料(ただし、金融機関により口座振り込み手数料がかかる場合あり) |
主な特徴 | ・主に上場企業または監査法人などの監査を受けた企業がファンドを組成
・リコースローンを主な出資対象とし、元本、利回りの確保が可能 ・「ファンド予約機能」により投資枠を事前に確保可能 |
Fundsは、企業が事業資金を調達するために組成した「ファンド」に対して、匿名組合契約を通じて投資できる資産運用サービスです。
初心者でも安心して投資が始められるよう、最低投資単位を1円と低く設定しており、元本割れのリスクも抑えられます。
また、2023年11月1日に業界初となる「ファンド予約機能」を導入しており、ユーザーが事前に設定した条件と合致するファンドが見つかった場合には、投資枠を事前に確保可能な点も大きな特徴です。
ユーザーにとって、より効率的な資産運用が可能であるサービスといえるでしょう。
ファンド予約機能とは?
ここでは、Fundsのファンド予約機能について詳しく解説します。
これからFundsの利用を検討する方や、Fundsに登録したばかりでファンド予約機能を使ったことがない方は、次の解説をぜひ参考にしてください。
新しいファンドと投資家をマッチングする機能
ファンド予約機能は、ユーザーが投資の機会を逃さないために、Fundsが導入した画期的なシステムです。
ユーザーが自身の希望する条件を設定し、条件と合致したファンドが見つかった際は、自動で投資枠が確保されます。
これにより、人気のファンドでも募集開始前に投資の申し込みが可能となりました。
ただし、ファンド予約機能による投資は、自動的には行われません。
ファンド予約機能を利用する場合は、マイページから自身が投資したいファンドの条件と申し込み金額を事前に設定し、実際にマッチングした場合には申し込み手続きが必要となります。
Fundsに登録したのみで自動的にファンド予約機能が利用できる訳ではないため、注意が必要です。
事前設定可能な投資希望条件は?
ファンド予約機能で設定できるおもな投資希望条件は、次の5つの項目です。
- 予定利回り
- 予定運用期間
- 優先条件
- 除外条件
- 予約設定金額
設定時の操作はシンプルかつ簡単です。表示されるバーを左右に動かすだけで完了するため、最短30秒で設定ができます。
ファンド予約機能の直感的でシンプルな操作性は、パソコンやスマートフォンの操作が苦手な方にも理解しやすい設計といえるでしょう。
ファンド予約機能を利用して投資するまでの流れ
ここでは、ファンド予約機能を利用して投資するまでの流れを簡単に解説します。
ファンド予約機能の利用を希望する方は、次の解説を参考にしてください。
1:予約設定をする
ファンド予約機能を利用する際は、はじめに予約設定をおこないましょう。
マイページにログインしたら、投資したいファンドの条件として次の5つの項目を設定します。
- 予定利回り
- 予定運用期間
- 複数ファンドが条件に当てはまった際の優先条件
- 保有中のファンドと同じ参加企業のファンドの除外
- 予約設定金額
なお、予約機能を利用する場合は事前にFundsの口座開設申請を完了している必要があります。
まだの方は、先に口座開設の申請をおこないましょう。
2:マッチングする
条件を設定したら、あとはマッチングを待つのみです。
条件に合うファンドとマッチングした場合は、メールにて通知が届きます。
内容を確認し、マッチングしたファンドに投資する意思が固まったら、次の申し込み確定手続きに進みましょう。
3:内容を確認して申し込む
マッチング内容に納得した場合は、申し込み手続きを完了させましょう。
マッチングしたファンドに対して、重要事項説明書などの必要事項に同意すれば、投資申し込みの手続きは完了です。
一方で、マッチングしたファンドが自身の投資希望と合致しない場合は、申し込みを確定せず見送ることも可能です。
手続きの有効期限は先着募集がはじまる1時間前までであるため、慎重に判断しましょう。
ファンド予約機能のメリット
ここでは、ファンド予約機能のメリットを詳しく解説します。
ファンド予約機能を利用して、実際にどのような恩恵が受けられるか知りたい方は、次の解説を参考にしてください。
投資機会を逃しにくくなる
ファンド予約機能のメリットとして、投資機会を逃しにくくなる点が挙げられます。
上で解説したように、ファンド予約機能を利用すれば、自身の投資条件と合致するファンドと、自動的にマッチングが可能です。
また、マッチングと同時に予約設定した金額分の投資枠が確保され、先着募集開始前から投資申し込みが可能となります。
これにより、「せっかく条件に合うファンドを見つけたのに、すでに投資枠が埋まってしまい、投資がおこなえず後悔した」といったケースは少なくなるでしょう。
投資において、投資機会を逃さないことは非常に重要な要素です。ファンド予約機能を上手に活用し、機会を逃さず確実な投資をおこないましょう。
頻繁に情報をチェックする必要がなくなる
ファンド予約機能のもうひとつのメリットとして、頻繁に情報をチェックする必要がなくなる点が挙げられます。
これまで投資家は、自身の投資条件に合うファンドを見つけるために、頻繁に市場の情報をチェックする必要がありました。
しかし、ファンド予約機能を利用すれば、条件に合致するファンドが見つかった場合に自動でマッチングがおこなわれるため、情報をチェックする手間や時間が大幅に軽減されます。
忙しいユーザーでも投資機会を逃さず、効率的な投資活動がおこなえる非常に有効な機能といえるでしょう。
申し込み忘れる恐れが少なくなる
申し込み忘れのリスクが少なくなる点も、ファンド予約機能のメリットのひとつです。
通常の投資プロセスでは、投資家は募集開始のタイミングに併せて申し込み手続きをおこなう必要があります。
常に市場の動向を把握できるユーザーは少ないため、ときには何らかの事情により、申し込みのタイミングを逃すこともあるでしょう。
しかし、Fundsのファンド予約機能を活用すればマッチングした際にメールで通知を受け取れるため、申し込み忘れのリスクは大幅に軽減されます。
普段忙しく、なかなか市場の動向を把握できないユーザーにとって、ファンド予約機能は申し込み忘れの危険性を予防できる有益な機能です。
Fundsを利用する際は、積極的に活用してみましょう。
ファンド予約機能のデメリット
ここまでファンド予約機能のメリットを解説してきましたが、一方でデメリットにも注意が必要です。
ここでは、ファンド予約機能のデメリットを詳しく解説します。
必ずしも希望のファンドとマッチングできるとは限らない
ファンド予約機能のデメリットとして、必ずしも希望のファンドとマッチングできるとは限らない点が挙げられます。
ファンド予約機能を活用しても、正確に希望条件を設定しなければ、条件と合わないファンドとマッチングする恐れは否めません。
マッチングしたファンドが希望に沿わない場合には、キャンセルが可能です。
しかし、希望しないファンドとのマッチング連絡が頻繁に来る状況では、ユーザーはストレスを感じてしまうでしょう。
そのため、投資希望条件は慎重に設定し、必要に応じて随時更新することが重要です。
他の投資家の意見を参考にできない
他の投資家の意見を参考にできない点は、ファンド予約機能のデメリットといえるでしょう。
通常の投資プロセスでは、ファンドが一般公開されたあとに投資の判断をおこないます。
公開後ならば、ファンドに関する情報も広く公開されているケースが多く、投資家はその情報をもとにした投資判断が可能です。
また、ファンドに対するほかの投資家の関心度や投資行動も観察できるため、他者の意見や反応を確認できます。
一方で、ファンド予約機能を利用する場合は、予約条件と合致するファンドが通常の募集期間より前に選択されるため、ほかの投資家の反応や意見を見る機会がありません。
そのため予約機能を利用する投資家は、他者の意見や市場の動向をもとにした判断が難しくなります。
投資判断において他者の意見や市場の動向を重要視する方であれば、通常の投資プロセスの方が向いているといえるでしょう。
ファンド予約機能に関するよくある質問
最後に、ファンド予約機能に関するよくある質問をまとめました。
同様の疑問を持つ際は、次の回答を解決の参考にしてください。
投資するかどうかの判断はいつまでにすればいいの?
Fundsのファンド予約機能を利用する際、投資するかどうかの判断は、先着募集が始まる1時間前までにおこないましょう。
Fundsの公式サイトによると、予約機能で確保された投資枠は先着募集が開始される1時間前まで有効であり、期間内に操作がおこなわれなかった場合は、システムにより自動で見送り扱いとなる旨が記載されています。
マッチングした場合はメールで通知が届くため、忘れずに開封して内容を確認し、随時投資判断をおこないましょう。
複数のファンドが条件に当てはまった場合はすべて投資しないとダメ?
仮に複数のファンドが条件に当てはまった場合でも、すべてのファンドに投資する必要はありません。
Fundsの公式サイトでは、複数のファンドが条件に合致した場合の優先順位について、どのファンドとのマッチングを優先するか、自身で選択できると明記されています。
優先したい条件については、次の2項目から選択が可能です。
- ・予定利回りが高いファンドを優先
- ・予定運用期間が短いファンドを優先
上記の優先条件も同じである場合はランダムに決定される仕組みであるため、事前に理解しておきましょう。
出金申請や投資申し込みができなくなってしまったけどどうすればいいの?
出金申請や投資申し込みができなくなった場合の原因として、ファンド予約機能による一時的な制限が考えられます。
ファンド予約機能では、マッチング成立時に次の2つの制限がかけられます。
- ・出金申請の制限
- ・先着募集中、または抽選募集中のファンドへのデポジット残高をともなう投資申し込みの制限
制限中にマッチングしたファンド以外に投資申し込みをおこなった場合、デポジット残高から資金が充当されるのは制限解除後のタイミングです。
マッチングしたファンドの投資判断を完了させると制限は解除されるため、通知がきた場合は優先的に投資を確定、または見送りの判断をおこないましょう。
すべてのファンドでファンド予約機能が使えるの?
ファンド予約機能は非常に便利な機能ですが、すべてのファンドが対象ではありません。
Fundsの公式サイトでは、一部において予約機能を利用できないファンドが存在すると明記されています。
予約機能の対象かどうかをチェックする際は、公式サイトの「ファンドを探す」からそれぞれのファンドの詳細画面へアクセスし、「投資申込方法」の項目で確認が可能です。
予約機能を利用したい場合は、事前に確認しておきましょう。
まとめ
今回は、Fundsから新たにリリースされたファンド予約機能の詳細や、利用した場合のメリット、デメリットを詳しく解説しました。
ファンド予約機能は投資効率の向上や機会損失の予防など、上手に活用することでユーザーにとってメリットの大きい機能です。
忙しくて普段なかなか投資判断に時間を割けない方や、優柔不断で判断に時間が掛かる方にはとくにおすすめの機能であるため、本記事を参考にファンド予約機能を有効に活用しましょう。
<参考リンク>
Funds公式サイト