メタボリックシンドロームの疑いがある、何度ダイエットをしてもリバウンドしてしまうなど、体型に悩みを抱えている方は多いでしょう。
ダイエットを少し頑張れる方はセルフケアでも良いですが、自身では対処できない場合は、肥満外来を受診するのがおすすめです。
しかし、肥満外来はお金がかかるのか、保険は適用されるのかなど疑問を抱く方もいるでしょう。そこで、肥満外来の保険適用について詳しく解説します。
肥満外来で保険適用される主な必要条件
肥満外来で保険適用されるためには、いくつかの条件に当てはまらなければなりません。そこで、主な保険適用の条件を紹介します。
高度の肥満(BMIが35以上)の方
肥満とは、体の骨格から診て標準量以上の脂肪が溜まっている状態を指します。肥満とは、太った体系のことであり、病気そのもののことではありません。
肥満かどうかは身体の中にある脂肪の量によりますが、肥満症かどうかを判断するためBMIが利用されています。
体格の基準はBMI(Body Mass Index) と呼ばれ、BMI は体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で算出されます。
WHOの肥満の判断基準はBMIが30以上ですが、日本においては日本肥満学会が定めた指標が利用されており、BMI 25 以上が肥満と診断されます。
BMI 基準は医療現場で使われていて、基本的にBMIが35以上になると高度肥満と診断されます。
とくに、高度肥満だと診断された方で糖尿病も合併していると、食事療法と運動療法、内服薬での治療薬やインスリン注射といった内科的治療だけでは治しにくいです。しかし、外科手術を受けることで肥満や糖尿病の治療をする方法もあります。
肥満に伴う健康障害は多く、心臓や脳の欠陥性疾患、糖尿病、脂質異常症、高脂血症、脂肪肝、痛風などさまざまです。ほかにも、腰痛や膝痛、月経異常、睡眠時無呼吸症候群も挙げられます。
肥満外来で肥満を解消できれば、さまざまな疾病も改善する確率が高いです。そのため、保険適用で治療や手術を受けられます。
「肥満症」と診断された方
「肥満」か「肥満症」なのかは、見た目で判断できないことが一般的です。肥満症かどうかを判断する際には、肥満から併発する病気の有無がチェックされ、合併する病気がある場合には肥満症と診断されるため保険が適用されます。
なお、肥満症になると寿命が13年も短くなるというデータがあり、合併する病気が原因で命を落とす可能性があるため、治療が必要です。
「糖尿病」・「脂質異常症」などを合併している方
肥満症に合併する病気として、糖尿病、脂質異常症、高血圧、睡眠時無呼吸症候群、脂肪肝、痛風などが挙げられます。また、腰椎や膝関節に大きな負担がかかり、年齢が若かったとしても関節痛を起こしたり運動障害があったりするケースが少なくありません。
さらに、合併する病気によっては動脈硬化が起こり、年齢を重ねると脳梗塞や心筋硬塞を起こすリスクがあります。そのため、早期治療が必要だといえるでしょう。
なお、合併症がある場合でも、体重の2.5%を減量することで血液検査や血圧の数値が改善されることがあります。重度の糖尿病、脂質異常症、高血圧、脂肪肝、痛風発作を起こしている方は、早めに肥満外来で治療をする必要があります。
このような合併症をお持ちの方は、BMIが35未満でも保険適用となる場合があります。
肥満外来で減量のためにおこなわれる治療法

肥満外来で体重を減らすためにどのような治療が行われるのか、痛みがあるのか、長期にわたるのかなど疑問や不安を抱く方も多いでしょう。そこで、肥満外来で行われる主な治療法を紹介します。
プログラム指導
肥満外来では、患者さんごとに適しており無理なく続けられるプログラム指導を行っています。そのため、精神面や肉体面でのストレスが少ない方法で痩せられることがメリットです。
通常は内臓脂肪のチェックや血液検査を行い、肥満の原因を特定します。肥満の原因に合わせてプログラムを提案し、プログラムを行うなかで体質や生活習慣が改善されることによって、リバウンドしにくく健康的に肥満を解消できるのです。
管理栄養士の指導による食事の改善
肥満を解消しようと考えた場合、食事の量を減らそうと考える方が多いでしょう。しかし、健康的に痩せるためには三大栄養素と呼ばれる炭水化物、タンパク質、脂質の他、ミネラルやビタミンなど栄養バランスが整った食事を維持する必要があります。
食事の量を単純に減らすだけでは栄養素が不足し、体調不良、免疫力低下、ホルモンバランスが乱れる、骨粗しょう症などのトラブルを引き起こします。
肥満外来は管理栄養士が食事の内容をヒアリングしたうえで一人ひとりに適した食べ方やメニューを提案し、食事の内容を改善します。たとえば、カロリーを抑える、おやつを食べないなどの指導をしても難しい方も多いです。
また、インターネットや本で読めばわかるような情報を伝えるだけでは肥満外来の意味がありません。肥満外来では、食事に問題があるか、肥満の原因は何かを専門家がチェックし、理解や納得できてからアドバイスや食事指導を行っています。
運動指導
患者さんの健康状態に適した運動指導、運動療法を提案します。腰痛や糖尿病といった症状が見られる方は、激しい運動をすると体に大きな負担がかかります。
専門資格を持ったスタッフが、一人ひとりに適しており無理なく続けられるプログラムを検討し、筋肉増強やエネルギーを消費するといった方法で肥満解消をにつなげています。
内服治療
高血圧、高脂血症、糖尿病といった症状が見られる方は、病気ごとに適した内服薬を処方し、治療を行います。場合によっては、食欲抑制剤といった薬も処方されます。
肥満外来を受診する前から飲んでいる薬がある方は、すべての薬を忘れずに申告することが大切です。複数の薬を飲んでいるため薬剤名を覚えられない場合は、おくすり手帳を持参するとスムーズに申告できるでしょう。
脂肪吸引や脂肪融解注射
脂肪吸引とは、吸引口を使用し、皮下脂肪を取り除く外科手術です。二の腕、お腹、太ももなど部分的に脂肪を取り除くことができます。
脂肪吸引は短い時間で効果を実感できることがメリットで、数か月間ダイエットをしていても脂肪が減らなかった方でも脂肪吸引を1回行うだけで余分な皮下脂肪が除去できます。
さらに、施術した部位は再度脂肪が溜まりにくいことも特徴です。たとえば、痩身エステは脂肪細胞を小さくしてダイエット効果を得ますが、脂肪吸引は脂肪細胞そのものを除去するため脂肪が蓄積されずリバウンドしにくいのです。
脂肪吸引をするためには皮膚を数mmメスで切開し吸引口を挿入しますが、切開する範囲は小さいため傷口は目立たないでしょう。
脂肪融解注射は、高脂血症や脂肪肝の治療に使用されている薬剤を使います。大豆から抽出された成分であり、脂質代謝を向上させ、血管の壁に付着しているコレステロールを溶かす仕組みです。
皮下脂肪に脂肪融解注射をすると、薬剤が届く部位の脂肪細胞が壊れて溶けます。溶けた脂肪が血管から尿や汗として排出されるため、徐々にダイエット効果を実感できるでしょう。脂肪細胞の数は変わらず、1回取り除いた脂肪は再生しません。
なお、脂肪吸引と脂肪溶解注射は保険適用ではない点を理解しておいてください。
肥満外来で保険適用となる治療法

肥満外来は、自費診療となる治療と、保険が適用される治療に分かれます。治療法ごとに保険が適用される条件があるため、それぞれ確認しておきましょう。
サノレックス(食欲抑制剤)
サノレックスは食欲抑制剤のひとつで、食欲を抑えて空腹を感じにくくなり、食事量を減少させる効果が期待できます。
さらに、代謝が良くなる作用も期待できるため、運動療法と合わせて使用すると効果を実感しやすいでしょう。なお、最大服用期間は3か月間であり、次の症状がある方や、状況が当てはまる方は使用できません。
- 緑内障の方
- 重症の心臓・膵臓・腎臓・肝臓の障害のある方
- 重症の高血圧症の方
- 脳血管障害のある方
- 不安・抑うつ・異常興奮状態の方
- 統合失調症等の精神疾患のある方
- 薬物・アルコール乱用歴のある方
- 妊婦または妊娠している可能性のある方
- 小さい子ども
サノレックスで保険が適用される条件は、BMIが35を超えていることです。つまり、高度肥満体型の場合は保険が適用されます。
たとえば、 身長が150cmの方は体重79kg以上、身長160cmの方は体重90kg以上、身長170cmの方は体重102kg以上だと、サノレックス処方で保険が適用されます。
漢方薬(防風通聖散、防已黄耆湯など)
防風通聖散、大柴胡湯、防已黄耆湯などの漢方薬は、肥満症だと診断されると保険適用になることがあります。防風通聖散は、食欲抑制や便秘を解消することで代謝向上をサポートし、脂肪燃焼効果を期待できます。
さらに、排便を促すため便秘解消効果も期待でき、不要な水分を排出することで体内の水分バランスを安定させる利水作用も期待できることから、むくみの解消にも役立ちます。
肥満症の改善に使用される漢方薬で、脂肪によって腹部が大きく見える方、皮下脂肪が多い方、食欲旺盛な方に処方されることが多いです。防風通聖散は、胃の不快感や吐き気、腹痛や下痢、動機など軽度の副作用が出ることがあります。
大柴胡湯は、筋肉質だった方がストレスにより暴飲暴食をして内臓脂肪が蓄積したときに処方されることが多いです。食欲を抑える効果が期待できますが、腹痛や食欲不振、下痢、間質性肺炎、肝機能障害などの副作用が出ることがあります。
防已黄耆湯は、筋肉が少ない女性に処方されることが多く、身体を温めて内臓機能の働きを促進し、水分代謝を促す効果が期待できます。むくみの症状が重い方に効果的ですが、胃の不快感、食欲不振、吐き気などの症状が現れることがあります。
腹腔鏡下スリーブ状胃切除術
腹腔鏡下スリーブ状胃切除術は、保険診療でできる手術であり、世界的に見ても肥満外来で非常に多く行われている方法です。
胃の大部分を切除し、細長くすることによって食事の量を減らします。胃の大きさは150cc程になり、胃から分泌される食欲を増進させるホルモンを減らせるため、食欲を大幅に抑えられます。栄養は問題なく吸収できるため安心で、シンプルかつ有効な方法です。
ただし、取り除いた胃は元に戻せません。肥満手術として行う場合で保険が適用されるためには、6か月以上内科治療をしても効果が得られない方、BMIが35以上あり、高血圧症・糖尿病・睡眠時無呼吸症候群・脂質異常症のいずれか1つを合併していることが条件です。
肥満外来にかかる費用

肥満外来にはいくらくらいの費用がかかるのか知っておきたい方も多いでしょう。しかし、肥満外来での治療は年齢や性別、症状、どのくらいの期間治療をするのか、どの治療法を選ぶのかによって大きく異なります。
保険適用の場合の治療費
保険が適用された場合、一般的には検査費用込みで2,000円~1万円(税込)程度が目安です。
治療費は2,000円~7,000円(税込)程度、薬代は3割負担でサノレックスは1錠400~770円(税込)ほどです。トルリシティー(自己注射)は1本8,500円(税込)、脂肪燃焼注射は1回2,750円(税込)が目安になります。
ただし、肥満外来があるクリニックごとに大きく異なるため、受診する前に問い合わせておくと安心です。
保険適用外の治療費
肥満外来で保険適用外の場合、治療費・診察費は1回5,000円(税込)程度、30日分の薬剤費は2万~5万円(税込)程度、GLP-1注射は30日分で5,500円(税込)程度です。
また、血液検査は5,000円ほどかかりますが、検査は初回と必要に応じて行うため、毎回の診察で費用がかかるわけではありません。
肥満外来の診療の主な流れ

肥満外来を受診した際には、どのような流れで治療を開始するのでしょうか。クリニックによって若干異なりますが、主な診察の流れを確認しておきましょう。
1:問診
問診では、生活習慣や食生活について、肥満の合併症があるか、肥満に至った経緯やこれまで大きな病気をしているかなどを質問されます。口頭での回答ではなく、問診表に記入することが一般的です。
2:医師による診察
問診表を基に、医師が診察を行います。問診の内容をさらに詳しく聞き取り、必要な検査を提案してくれます。悩みや健康状態などを基に診断、検査、治療をするため、時間をかけて診察をすることが大切です。
また、検査費用については医師の診察時に確認しておくと良いでしょう。
3:血液検査・尿検査
血液検査を行うことで、中性脂肪値やコレステロール値などがわかります。また、代謝の状態や内臓の状態も分析し、尿検査をして合併症があるかどうか、無理なダイエットをしていないかどうかなどをチェックします。
尿検査を行うため、ジュースやサプリメントなどは飲まずに病院へ行きましょう。
4:内臓脂肪の検査
内臓脂肪のチェックは、ウエストを計測することに計測することから始めます。男性は85cm以上、女性は90cm以上だとメタボリックシンドロームと診断されることが一般的です。
しかし、ウエストを計測しただけでは判断できない隠れ肥満も多いです。そのため、X線CTを使用し、断面を確認することで正しく内臓脂肪の量を判断します。
内臓脂肪の測定をするCTは痛みはなく、X線被曝は極めて少ない方法のため安心して受けられます。
5:治療法の提示
医師の管理のもと、管理栄養士が効率よく、無理なく続けられるダイエット方法やプログラムを検討します。
毎日体重測定をする、食事を記録するなどの行動療法のほか、食欲を抑える効果が期待できる内服薬での治療や脂肪の吸収を抑制する薬を使用することもあります。
内服薬を活用して運動療法や食事療法を継続し、肥満解消を目指します。治療の流れとしては、ダイエットプログラムの提案、アドバイスを受けながら進捗状況を報告する、リバウンドを防ぐための相談・アフターフォローです。
アフターフォローでは、ダイエットの効果をチェックしながらダイエットを継続するうえでの不安や悩みを話し合って、医師や管理栄養士からアドバイスを受けます。
保険適用に対応しているおすすめの肥満外来のある病院
肥満外来の保険適用に対応している病院を紹介します。東京、大阪など地域ごとに有名な病院を紹介するため、通いやすい場所にある病院を確認しましょう。また、病院へのアクセス方法や診療時間、肥満外来の特徴も合わせて紹介します。
【東京】順天堂医院
アクセス | 〒113-8431東京都文京区本郷3-1-3 【電車】 JR「御茶ノ水」駅下車(御茶ノ水橋口) 徒歩 約5分 地下鉄 丸ノ内線 「御茶ノ水」駅下車 徒歩 約5分 千代田線「新御茶ノ水」駅下車 徒歩 約7分 【バス】 系統名:東43(荒川土手操車所前-東京駅丸の内北口) 系統名:茶51(駒込駅南口-秋葉原駅前) いずれも、バス停「順天堂病院前」下車 |
診療時間 | 初診 平日 8:00~11:00、11:30~15:00 土曜(第2以外)8:00~11:00、11:30~14:30 再診 平日 7:00~11:00、7:00~15:00 土曜(第2以外) 7:00~11:00、11:30~14:30 |
休診日 | 日曜日、第2土曜日、祝日、創立記念日(5月15日)、年末年始(12月29日~1月3日) |
順天堂医院では、糖尿病・内分泌内科に2泊3日程度の入院をして肥満の原因となっているホルモン異常があるか、合併症があるかなどを診断・治療をします。
入院での診断や治療と同時に、管理栄養士が食事指導を行い、食事の内容と運動量、運動時間といった生活習慣の改善を目指します。内科治療ではない方法としては消化器・低侵襲外科の医師と連携し手術を行っています。
手術ができる場合には、減量・代謝改善手術治療チームが連携しているので、安心して任せることができるでしょう。
【大阪】なかむら内視鏡センター
アクセス | 〒599-8275 大阪府堺市中区東八田 24-5 中村診療所1F 【電車】 深井駅徒歩10分 【バス】 堺東駅前から堺東・泉が丘線〔102〕もしくは深井駅(西側)から津久野線〔181〕乗車、 バス停八田壮団地から徒歩5分 |
診療時間 | 月曜~金曜 9:00~12:00、17:00~19:30 土曜 9:00~12:00 |
休診日 | 日曜日、祝日 |
大阪にあるなかむら内視鏡センターは、女性医師が常勤していることが特徴のクリニックです。また、下剤を使用しない大腸内視鏡検査や治療のほか、保険適用で肥満外来も実施しています。
肥満外来で行うサポートとしては、行動療法と薬物療法です。毎日体重を記録し、生活習慣も自身で記録することによって現在の状況を確認します。現状確認ができたら改善するための目標を立て、必要な場合には薬物治療を実施しています。
薬物治療で使用されるのは副作用のリスクが低く、服用しやすい抑肝散(よくかんさん)と呼ばれる薬です。抑肝散は漢方薬の一種であり、うつ症状がある方にも使用されています。
さらに、SSRIといわれる薬を使用することもあります。SSRIは糖尿病患者の血糖値の改善や体重減少効果がある薬で、少量を服用するだけであれば重い副作用はありません。必要に応じて抗不安薬や睡眠薬などを使用することもあります。
しかし、内服治療は補助的な役割のため、生活習慣病の確認と、生活習慣・食生活の改善を最重要視しています。
【名古屋】名古屋市立大学病院
アクセス | 〒467-8602 名古屋市瑞穂区瑞穂町字川澄1番地 【電車】 地下鉄桜通線桜山駅(市立大学病院)下車 3番出口すぐ 【バス】 栄バスターミナル(オアシス21のりば) 4番のりば栄26号系統「博物館」行「市立大学病院」下車 金山市営バスターミナル 7番のりば 金山11号系統「池下」行 「桜山」下車 金山16号系統「瑞穂運動場東」行 「桜山」下車 金山12号系統「妙見町」または「金山」行 「市立大学病院」下車 8番のりば金山14号系統「瑞穂運動場東」行(桜山経由)「市立大学病院」下車 |
診療時間 | 初診受付時間 8:30~11:00 診療時間 8:30~17:00 |
休診日 | 土曜・日曜・祝日・年末年始(12月29日~1月3日) |
名古屋市立大学病院の肥満治療では、内分泌糖尿病内科、消化器外科、こころの医療センターが連携します。内分泌糖尿病内科では高血圧、糖尿病、高脂血症など肥満に関係がある病気の治療検査や治療を行います。
精密検査のほか、内服薬、食事療法を受けられます。手術をする場合でも、手術後の合併症のリスクを減らすために、手術前に可能な限り内服薬や食事療法での治療をしておかなければなりません。
消化器外科では、手術をするかどうかを診断するほか、実際に手術をして術後のフォローも行います。こころの医療センターは、高度肥満の方で精神疾患を合併しているかどうか、精神疾患があるかどうかを念入りにチェックしています。
さらに、内服薬を使用している方は、薬剤調整を行うケースもあります。
【福岡】九州医療センター
アクセス | 〒810-8563 福岡市中央区地行浜1丁目8番地1号 【電車】 地下鉄唐人町駅もしくは西新駅下車 徒歩15分 【車】 福岡都市高速(環状線)を利用、百道出口から直進200m、「よかトピア橋西」交差点を左折450m 「九州医療センター前」右折 |
診療時間 | 初診8:30~10:30、13:30~14:00 再診8:30~10:30、13:30~15:30 |
休診日 | 土曜・日曜・祝日・年末年始(12月29日~1月3日) |
肥満に悩む方は、肥満に合併する病気もかかえる方が多いため、九州医療センターではさまざまな診療科の医師が連携して治療に当たっています。さらに、手術が必要な場合、不要な場合ともに、食事療法や運動療法でのフォローに注力しています。
九州医療センターでは、「消化管外科・代謝内分泌内科・麻酔科・精神科・循環器内科・呼吸器内科・消化器内科・腎臓内科」の医師のほか、看護師、管理栄養士、理学療法士、ソーシャルワーカーなどでチームを組み、長期にわたって肥満治療をサポートしていることが特徴です。
全国的に見ても最大規模のチームを組むため、安心感があるでしょう。なお、完全予約制で、内科や精神科などかかりつけのクリニックからの紹介状が必須です。
肥満外来の保険適用に関するよくある質問
肥満外来は、保険が適用されるか、保険適用外かによってトータルの費用が大きく異なります。費用(予算)によって治療法が限定されることもあるでしょう。
そこで、肥満外来の保険適用に関して疑問を抱きやすいことを紹介します。
効果があると人気のGLP-1注射は、保険適用とならないのですか?
GLP-1注射は、ヨーロッパやアメリカなど外国で肥満治療薬として認可されている薬です。
しかし、日本では2型糖尿病の治療に使用するものとして認可されているため、肥満解消の目的で処方される場合は保険適用外になります。そのため、全額負担しなければなりません。
肥満外来は、内科の医師の診察を受ければいいですか?
肥満外来は、内科の医師の診察を受けることが一般的です。手術が必要だと判断された方や精神疾患の治療が必要な場合には、他の診療科の医師と連携して治療を行うこともあります。
なお、肥満外来がある病院の多くは紹介状がなければ受診できないため、まずは内科がある地域のクリニックに行き、紹介状を貰う必要があるでしょう。
まとめ
毎日運動をしたり、栄養バランスが整った食事をすることによって肥満の改善や予防をすることはできますが、場合によっては自己管理をするだけでは肥満を改善できないという方もいます。
なかには遺伝子疾患で肥満になるケースもあるため、セルフケアや自己流のダイエットでは改善できないこともあります。
また、肥満の合併症も考えられることから、体型や体調によっては肥満外来で診察を受けなければならない方もいるでしょう。ダイエットは市販薬も販売されていますが、海外から個人輸入したものや自己判断でいくつものサプリメントを併用したりといったことはリスクが高いです。
肥満外来では、医師、管理栄養士、薬剤師、カウンセラーなどが連携し、医学的根拠がある治療を提案します。無理なダイエットをせず、栄養バランスが良い食事を摂りながら健康的に肥満解消を目指せることがメリットです。
肥満外来を受診し、ご自身の身体の状態を知ったうえで適切な治療を受けましょう。
※この情報は2022年6月時点のものです。
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