スポーツで膝関節の痛みや可動域の制限を感じたとき、過度な動きの制限や痛みの抑制に効果的といわれている膝サポーターには正しい選び方があります。
怪我の予防や症状の緩和によいといわれているものの、選び方や使用方法を間違えると患部を痛めつけるリスクがあるため注意が必要です。
本記事では、膝の痛みを引き起こす原因、膝サポーターのメリットとデメリット、選び方、使用方法などをわかりやすくお伝えします。
数ある膝サポーターの中から何を選ぶべきか悩んでいる方に向けて、厳選したおすすめのスポーツ用膝サポーターのブランドを5つまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。
ひざが痛くなる原因

ひざが痛くなる原因は、主に次の4つです。
それぞれの原因について解説します。
膝靱帯損傷
膝靱帯損傷とは、スポーツなどで過度な動きや転倒、事故などによって靭帯に負荷がかかり、部分的もしくは完全に切断されてしまう怪我を指します。
人間の膝関節は、全十字靭帯(ACL)や後十字靭帯(PCL)、内側側副靭帯損傷(MCL)、外側側副靭帯損傷(LCL)の4つの靭帯で構成されており、前後左右やねじれの動作に対してストッパーの役割を担います。
サッカーやラグビー、体操などのスポーツは、接触や急な方向転換などをしたとき、ストッパー機能の限界を超えた靭帯がブチっと音を立てて切れる事例が多くみられます。
靭帯が切れると、膝周辺の激しい痛みや患部の腫れなどを引き起こし、容易に動けません。
基本的に自然治癒しないため、入院を伴う大きな手術とリハビリで元の生活に戻れるように治療をおこないます。
事故やスポーツでブチッと音を立てたあとに強い痛みで立てなくなった方は、膝靭帯損傷を疑いましょう。
変形性膝関節症
変形性膝関節症とは、加齢や肥満、遺伝などにより膝関節にある軟骨の質が低下したことで、すり減ったり変形したりする病気を指します。
日本全国に膝の痛みを訴える男女は推定800万人いるといわれているうちの大半が、変形性膝関節症によるものといわれています。
平地の歩行に問題がなくても、階段の上り下りや正座をするときに膝に強い痛みが走ったり、著しく膝関節が変形したりする点が特徴的な症状です。
保存治療を実施し効果が見られなければ、人工膝関節置換術のような大きな手術を実施します。
変形性膝関節症の症状が進行して、歩けなくなったり我慢できない痛みに悩まされたりする方が、毎年7万人ほど人工膝関節置換術を受けています。
年齢を重ねるにつれて慢性的な膝の痛みに悩むようになった方は、変形性膝関節症を疑いましょう。
骨折
骨折とは、名前のとおり骨が折れた状態を指します。
骨は、主に次の5つの役割を担っており、最低限の生活をするうえで必要不可欠な機能を果たします。
- 身体を支える
- 脳や内臓などを衝撃から保護する
- 運動の支点となる
- 血液(血球)を造る
- カルシウムの貯蔵
ある程度の衝撃には耐えられる強度の骨ですが、限界を超えるとヒビが入ったり、砕けたり、折れたりして、骨折につながります。
骨には、痛覚を感知する神経が通っていないものの、骨を覆っている骨膜に痛覚を察知する受容器が高密度に分布しているため、強い痛みを引き起こします。
事故やスポーツなどで膝を強打したことで痛みと腫れがひどい場合は、骨折を疑いましょう。
半月板損傷
半月板損傷とは、膝関節の大腿骨と脛骨の間にある線維軟骨が欠けたり、亀裂が生じたりして痛みを引き起こす怪我を指します。
半月板と呼ばれる繊維軟骨は、膝関節の内側と外側にあり、膝への負担を分散したり衝撃を吸収したりする役割を担っています。
若年層から高齢者まで幅広い年齢層が発症しており、主な原因は次の2種類です。
- 外傷性:膝のひねり動作でたいううが加わるときに、半月板が傷つく
- 非外傷性:加齢によって半月板が老化する
半月板損傷の治療法は、保存療法から手術まで幅広い選択肢があります。
最近の医療では、傷ついた半月板を切除するのではなく、温存していく考えが浸透しつつあります。
膝関節の真下部分にある半月板がピンポイントで痛む方は、半月板損傷を疑いましょう。
スポーツ用膝サポーターを使用するメリット

スポーツ用膝サポーターを使用するメリットは、次のとおりです。
それぞれのメリットについて解説します。
ひざが冷えるのを防ぐ
スポーツ用膝サポーターを装着すると、膝関節周辺の冷えを防いで、血流の流れをよくする効果が期待できます。
骨折や靭帯損傷など、怪我をした直後で患部が強い炎症を起こしている怪我の場合、応急処置として患部を冷やすことが最適です。
一方で、変形性膝関節症のような慢性的な痛みを伴う膝の痛みの場合、患部を保温して血流の流れを良くすると、痛みの緩和につながります。
寒い季節や冷たいクーラーの風を直接受けないために、膝サポーターは便利なアイテムです。
無理な動作を防ぐ
スポーツ用膝サポーターを装着すると、膝関節が固定されるため、最小限の動きで生活をして患部を安静にできます。
膝関節が痛むときは可能な限り患部を固定し、動かずに症状の回復を図ると効果的です。
ひざを安定させる
スポーツ用膝サポーターを装着すると、ぐらつく膝を安定させて、痛みを軽減できます。
変形性膝関節症のような慢性的な膝の痛みは、軟骨のすり減りが原因といわれており、膝を庇うような動きをする患者が多い傾向にあります。
膝を庇う動きを繰り返していると膝関節の筋力が低下して不安定になり、歩行時や曲げ伸ばしでぐらつくようになるため、注意が必要です。
スポーツ用膝サポーターで膝関節を固定すると、筋肉の代わりになることで安定感のある歩行や動作が可能になり、膝にかかる負担を最小限に抑えられます。
関節の動きをサポート
スポーツ用膝サポーターを装着すると、膝関節にかかる衝撃や負荷を吸収する動きのサポートができ、炎症や痛みの原因を防ぎます。
たとえばバレーボールやバスケットボールなどの膝関節に負担が大きい動作をするスポーツや、重い荷物を運ぶ仕事をしていると、膝関節にある軟骨への負担がかかります。
血管の通っていない軟骨は、一度損傷すると完治しないため、スポーツ用膝サポーターを使って軟骨を傷つけないための予防が必要です。
軟骨にかかる負担を軽減させるために、スポーツ用の膝サポーターは効果的です。
スポーツ用膝サポーターを使用するデメリット

スポーツ用膝サポーターを使用するデメリットは、次のとおりです。
それぞれのデメリットについて解説します。
ひざ以外の負担が増える
スポーツ用膝サポーターは、曲げ伸ばしをするときに加わる衝撃や負荷を分散させる役割があるため、固定すると膝関節周辺の部位に負担がかかる点が懸念されてます。
具体的には、足首や腰などに痛みを感じはじめたら、スポーツ用膝サポーターによる弊害であると疑ってください。
スポーツ用膝サポーターに頼りすぎず、外した状態でも日常生活を送れるように様子を見ながら装着すると、他の部位への負担を抑えられます。
筋力が低下する
スポーツ用膝サポーターには、筋肉の働きをサポートする役割があるため、長時間装着し続けると膝周りの筋力の低下が懸念されます。
膝関節の健康維持には、ある程度の筋肉量が必須なため、スポーツ用膝サポーターに頼りすぎずに適度な運動をしてみてください。
自身にあったスポーツ用膝サポーターの選び方

自身にあったスポーツ用膝サポーターを選ぶときのポイントは、次のとおりです。
それぞれのポイントについて解説します。
サポーターのタイプ
サポータータイプは、膝を温めるタイプと負担を軽減させるタイプの2種類があります。
膝を温めるタイプ
膝を温めるタイプのスポーツ用膝サポーターは、保温性があり、患部の冷えを防止して血流の流れを良くします。
変形性膝関節症のように慢性的な膝の痛みに悩んでいる方は、膝関節を冷やさずに温める処置が効果的なため、膝を温めるタイプのサポーターを利用してみてください。
負担を軽減させるタイプ
負担を軽減させるタイプのスポーツ用膝サポーターは、固定力があり、膝関節にかかる負担を分散します。
バスケットボールやラグビーなど接触や患部への衝撃が強いスポーツをしている方は、骨折や半月板損傷のリスクを抑える対策として効果的です。
日常的に膝がぐらつくような症状や、階段の上り下りで痛みを感じる方は、膝関節を安定させる効果が期待できます。
テーピング効果の有無
テーピング効果は、十分に関節を補強するために必須です。
装着したときに、膝関節を固定しているか、痛みが緩和されているのかを感覚で試してみてください。
通気性のよい素材
スポーツ用膝サポーターを装着すると、かぶれたり皮膚の炎症を引き起こしたりするリスクがあるため、通気性のよい素材を選びましょう。
スポーツやアウトドア用のものや、通気性抜群と記載されているものは、皮膚トラブルを引き起こすリスクが少ないといわれています。
使用用途
スポーツ用膝サポーターは、日常生活や軽スポーツ、競技スポーツなどの用途によって異なる種類が用意されています。
使用用途によって異なるスポーツ用膝サポーターは、強度や通気性、そのほかの機能面で差別化されているため、何を目的に必要としているのかを明確にしてみてください。
運動の種類
スポーツ用膝サポーターは、5つの運動の種類ごとに異なるタイプのサポーターをおすすめします。
運動の種類 | 内容 | サポーターの種類 |
---|---|---|
日常生活 | 家事、ウォーキング | 膝全体を軽く補助 |
軽スポーツ | ゴルフ、トレッキング、レジャースポーツ | 膝全体をしっかりと補助 |
競技スポーツ | テニス、野球、サッカー、ラグビー | ・膝全体をしっかりと補助 ・膝の摩擦や衝撃の予防 |
ジャンプ軽スポーツ | バレーボール、バスケットボール、ハンドボール | ・半月板を守る ・成長期をサポート |
ランニング | ジョギング、マラソン | ・膝の内側と外側の痛みを軽減 ・半月板を守る |
運動の種類によって、膝関節にかかる負担が異なるため、最適な効果を発揮する製品を選んでください。
機能性
スポーツ用膝サポーターは、主に次の3つの効果が期待できます。
機能 | 役割 | おすすめの方 |
---|---|---|
固定効果 | 関節の動きを助けて、無理な動きを防ぐ | ・スポーツをする方 ・膝に負担のかかる仕事をしている方 |
保温効果 | 人の汗や体温で発熱する素材で作れられ、血行の流れを良くする | ・変形性膝関節症と診断された方 ・慢性的な膝の痛みに悩んでいる方 |
安定効果 | 痛みを軽減するために膝を固定する | ・歩行や曲げ伸ばしで痛みを感じる方 ・足がふらつく方 |
膝関節の痛みや可動域の制限の度合いにあわせて、スポーツ用膝サポーターの機能を選んでください。
サイズ
スポーツ用膝サポーターは、小さすぎると血行の流れが悪くなり、大きすぎると本来の効果を発揮しないため、自身の膝に最適なサイズを選ぶ必要があります。
サイズがわからない方は、ドラッグストアやスポーツショップにある見本を実際に装着し、圧迫感やサイズ感を試してみてください。
自己判断が難しい場合、医療機関やスポーツショップのスタッフから、アドバイスをもらう方法もおすすめです。
固定しやすさ
スポーツ用膝サポーターは、伸縮性があるのみで足首から通して装着するもの、マジックテープで装着するもの、金属支柱がついているものなどがあります。
長時間の装着は推奨していないため、周りの助けなしで取り外しができる製品を選ぶと利用しやすいでしょう。
動きやすさ
スポーツ用膝サポーターは、運動や日常生活の動作を支える役割を持っているため、動きやすさが大切です。
シンプルなタイプでは効果を実感できなかった場合、より固定力の高い金属支柱や保温性の高いタイプのものがあるため、いくつか試して自身にあったものを見つけてください。
洗濯方法
スポーツ用膝サポーターは、洗濯や手洗いで清潔に保つようにしてみてください。素材の種類によっては洗濯機が使用できないため、洗濯方法を確認したうえでスポーツ用膝サポーターを選ぶと安心です。
価格
スポーツ用膝サポーターは、100円ショップで買えるものから1万円を超えるものまであり、価格帯が幅広い点が特徴です。安いものが粗悪品であると判断せずに、症状の度合いや使用用途にあわせて、自身にあったものを見つけてください。
痛みが重い方や日常生活での動きが制限されている方は、高価であっても機能性の高いものを選ぶと症状の緩和効果が期待できます。
スポーツ用膝サポーター人気ブランド5選

スポーツ用膝サポーターの人気ブランドは、次の5つがあります。
それぞれのブランドについて解説します。
ザムスト(ZAMST)
ザムスト(ZAMST)は、医療メーカーとして整形外科向けの製品を開発して販売しているスポーツ用サポートとケア製品を取り扱うブランドです。
公式サイトのサポーター診断では、痛みや不安のある部位と使用用途を選択するのみで、おすすめのスポーツ用膝サポーターを提示しています。
マクダビッド(McDavid)
マクダビッド(McDavid)は、日本人に適した確かなクオリティを保証し、製品を販売する全米トップクラスのスポーツメディカルブランドです。
強力な固定力と快適な装着感が特徴的で、本格的にスポーツをするプレイヤーに向けて100%のパフォーマンスをするためのラインナップを揃えています。
リガード(REGUARD)
リガード(REGUARD)は、科学的な根拠に基づいて製品を販売するスポーツケアブランドです。
生産工程での原材料調達が困難になり、2022年3月末を目処に事業を終了すると発表したため、在庫がなくなり次第販売が終了になります。
アシックス(asics)
アシックス(asics)は、スポーツを通じて青少年を健全に育成する日本初のスポーツブランドです。
日本バレーボール協会公認モデルで、レシーブをするときの膝の負担を軽減する衝撃感衛性EVAパッドを内蔵しているため、ジャンピングスポーツによる怪我の予防や回復に効果が期待できます。
バウアーファインド(Bauerfeind)
バウアーファインド(Bauerfeind)は、NBA選手やレスリング選手、プロ野球選手も愛用しているドイツ発の医療機器メーカーです。
身体のパーツやスポーツ、症状にあわせて患者に最適な膝サポーターを提案しています。
スポーツ用膝サポーターの正しい使用方法

スポーツ用膝サポーターの正しい使用方法は、次のとおりです。
- ひざ周辺の汗を拭く
- サポーターの上下左右を確認
- サポーターを着ける
- 微調整をする
使用方法を順番に解説します。
1:ひざ周辺の汗を拭く
スポーツ用膝サポーターを装着する前に膝周辺の汗を拭き、汚れや水分のついていない清潔な状態に保ちます。汗には水分が含まれているため、汗をきれいに拭かなければ生地が被れる原因につながります。
2:サポーターの上下左右を確認
スポーツ用膝サポーターの種類によっては、上下左右に決まりがあります。
とくに機能性の高いサポーターを使用する際は、装着方法を読み、正しく使用してみてください。使い方を間違えると、本来の機能を果たせない可能性があります。
3:サポーターを着ける
スポーツ用膝サポーターを装着するときは、膝の皿をサポーターで下から支えるようなイメージです。マジックテープタイプであれば、位置以外に圧迫する強度を調整しながら装着します。
4:微調整をする
スポーツ用膝サポーターが装着できたら、歩行や膝の曲げ伸ばしを軽くおこない、痛みや違和感がないかを確認します。膝関節を守れていないと感じたら位置を調整し、適度な圧迫感になるように微調整をして完了です。
スポーツ用膝サポーターを使用する際の注意点

スポーツ用膝サポーターを使用する際の注意点は、次のとおりです。
それぞれの注意点について解説します。
ひざを締めすぎない
スポーツ用膝サポーターを強く締め付けすぎると、血液の流れを悪くしたり筋肉を圧迫したりするため注意が必要です。
体内を流れる血液は、全身の細胞に酸素と栄養分を運ぶ重要な役割を担っていますが、スポーツ用膝サポーターで強く締め付けると、血液の機能を妨げる原因になります。
血液の流れが悪くなるとうっ血を引き起こしたり、筋力を圧迫しすぎると圧迫痛を引き起こしたりします。圧迫痛は、身体の部位が締め付けられることで腫れや炎症、強い痛みなどの症状が特徴です。
スポーツ用膝サポーターを使用する際は、自身にあったサイズや機能の製品を選び、装着時には適度な圧迫度に微調整してみてください。
運動中以外は外す
スポーツ用膝サポーターは、装着時間が長すぎると血行が悪くなり、膝関節の痛みとは別の部分に負担がかかるため注意が必要です。
ジャンピングスポーツや競技スポーツなどの膝への負担が大きい運動をする際に、膝関節にかかる負担を分散させる役割を果たします。
スポーツ用膝サポーターは膝関節をきちんと固定する必要があるため、圧迫感が強い設計です。スポーツ中は膝関節を守る目的があり、多少の圧迫感があろうとメリットの方が多いですが、スポーツをしていない安静時の場合、膝関節への大きな衝撃がないうえに常に圧迫されている状態が続くことで悪影響を及ぼします。
さらに膝の痛みを緩和するためにスポーツ用膝サポーターを使用する方も多いですが、睡眠時や簡単な日常生活でも常に膝関節を補助していると周囲の筋肉量が低下します。
膝周辺の筋肉は、膝関節を健康に保たせる重要な役割があり、スポーツ用膝サポーターを頼りすぎずに適度な運動をするようにしてみてください。
ひざのみに使用する
スポーツ用膝サポーターは、人間の膝に合わせた構造になっているため、腕や太ももなどの部位に使うと悪い影響を及ぼす可能性があります。
膝関節の痛みの緩和や怪我の予防として装着する膝用サポーターは、伸縮性のあるもの、上下でサイズが異なるもの、膝の皿部分に穴が空いているものなど、種類がさまざまです。
よって膝関節を保護する目的で開発されたスポーツ用膝サポーターを他の部位に装着すると、痛みの緩和や怪我予防などの効果は半減します。膝よりも太い部位への装着は、圧迫痛やうっ血を引き起こすリスクがあり、注意が必要です。
サポーターはサイズや機能面のほか、身体の部位によって異なる製品を販売しているため、正しい製品を選んで使用しましょう。

スポーツ用膝サポーターを使用できない方

次の項目に当てはまる方は、スポーツ用膝サポーターを使用できません。
それぞれの項目について解説します。
傷や湿疹がある
布が触れる部分に傷や湿疹がある方は、スポーツ用膝サポーターを使用できません。
定期的にスポーツ用膝サポーターを洗濯して清潔な状態を保ち、患部の汚れや汗を拭いてからの使用が推奨されていますが、傷があると血液や膿がサポーターに付着します。
また、かさぶたがある状態でスポーツ用膝サポーターを装着すると、摩擦でかさぶたが破けて傷の悪化につながります。
怪我をしている状態でもスポーツ用膝サポーターを装着したい方は、絆創膏を貼り付けたり、包帯を巻いたりし、患部に直接スポーツ用膝サポーターの素材が触れないように工夫しましょう。
アレルギー体質
皮膚系のアレルギー体質を持っている方は、スポーツ用膝サポーターを使用できません。製品によって使用している素材は異なりますが、もともと汗でかぶれやすい体質の方や、化繊などのアレルギーを持っている方は、スポーツ用膝サポーターを装着すると皮膚が荒れる可能性があります。
もともとアレルギー体質ではない方でも、スポーツ用膝サポーターとの相性により、かゆみや湿疹などのアレルギー反応が出るケースがあるため、不快感がある場合は使用を中止しましょう。
アレルギー体質でもスポーツ用膝サポーターを装着したい方は、綿やシルク、コットンなどの素材で開発された製品を試してみましょう。
また通気性のよいスポーツ用膝サポーターを使用すると、汗による蒸れやかゆみを予防できます。
スポーツ用膝サポーターについてよくある質問

スポーツ用膝サポーターについて、多く寄せられる質問に回答します。
通販で注文したら平均どのくらいで届く?
通販で購入したスポーツ用膝サポーターのお届けは、最短翌日〜1週間ほどが一般的です。
住んでいる地域や在庫状況によって異なりますが、Amazonのような翌日配送に対応しているサービスを利用すれば、短い期間で商品が届きます。
一方、沖縄や北海道の離島への配送の場合は、通常よりも長くかかります。通販サイトで配送までの目安となる時間を記載しているため、ぜひ参考にしてみてください。
スポーツ用品以外のサポーターは使用しない方がよい?
スポーツ用品の方が性能の高さを期待できますが、日常生活で使用する場合はスポーツ用品以外でも問題ありません。スポーツ用品ブランドによっては、プロスポーツ選手が使用する製品を販売しています。
また医学的な観点から開発されたものや、スポーツの特徴に合わせた機能を搭載したものなど、サポーターはバラエティが豊富なため、膝関節に負担がかかりやすい運動時に使用する場合は、スポーツ用品を推奨します。
一方で、スポーツの予防や怪我の緩和とは異なる目的で、加齢による変形性膝関節症のような慢性的な痛みに使用したい場合、一般的なサポーターや医療用サポーターがおすすめです。
とくに医療用サポーターは、医療機関を受診して医師の判断のもと提供されるため、より痛みや可動域の制限に効果が期待できます。
サイズが合わなかったらお店で無料で交換対応してくれる?
お店によって交換対応は異なりますが、未使用や未開封であれば、無料で交換対応してもらえるケースが大半です。
また、サポートの充実しているお店であれば、開封済みの製品も無料交換の対象になる場合もあるため、各店舗に交換対応の確認をしてみてください。
購入前に膝関節のサイズを測定したり、試着をしてサイズやフィット感に違和感がないのかを確認したりなど、事前にチェックしてから購入すると、商品を交換する手間が省けるでしょう。
膝サポーターは着けたまま過ごしてよい?
血液の流れを悪くしたり、筋力を低下させたりするリスクがあるため、膝サポーターを着けたままの生活は推奨しません。膝サポーターなしでは生活できないレベルの痛みに悩んでいる方は、医療機関を受診して根本的な原因の改善が必要です。
膝関節を安定させたいのであれば、膝周りの筋力が重要になります。膝サポーターに頼りすぎずに運動を取り入れ、最終的にはサポーターを使用せずに生活できるレベルを目指しましょう。
膝サポーターの効果がないときの対処法は?
膝サポーターの効果がないときは、変形性膝関節症や骨折、半月板損傷などの大きな病気や怪我を患っている可能性があるため、医療機関を受診してみてください。
レントゲンやMRIなどの検査をおこなうと、膝関節の痛みの原因がわかるケースが多いため、膝サポーター以外の方法で改善を試みます。
膝が痛いときは軽い運動もNG?
膝が痛む場合でも、適度な運動を取り入れるようにしてみてください。痛みで歩行が困難な場合、まずは安静にして痛みの緩和を待つ必要がありますが、慢性的な痛みの場合は、筋力をつける目的で軽い運動をおこないます。
ジョギングやジャンプなど膝関節に負担がかかる動作は控えたうえで、ウォーキングのような負担の少ない運動をして筋力維持を図ります。
まとめ

本記事では、スポーツ用膝サポーターのおすすめブランドや正しい選び方、使い方について解説しました。
スポーツ用膝サポーターは、用途によって異なる性能が内蔵されているため、より自身にフィットするものを選びやすい点が魅力です。
変形性膝関節症のような慢性的な膝の痛みはもちろん、激しいスポーツをする方の怪我予防、痛みの緩和にも効果が期待できます。
膝関節の症状や目的にあわせて、最適なスポーツ用膝サポーターを選びましょう。

※本記事の情報は2023年1月時点のものです。
※本記事は公開・修正時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。
キャンペーンを含む最新情報は各サービスの公式サイトよりご確認ください。
※本記事で紹介しているサービス・商品に関するお問い合わせは、サービス・商品元に直接お問い合わせください。
<参考>
ザムスト(ZAMST)
マクダビッド(McDavid)
アシックス(asics)