日常生活の中に運動を取り入れたり、食事制限をしてみたりとさまざまなダイエットに挑戦してみても、理想の体重や身体を手に入れることはなかなか難しいものです。
そこで、新たなダイエット法として注目を浴びているのが「医療痩身」です。
医療痩身は、医療の力を利用した次世代の技術で、自身の理想の身体を手に入れることができます。とはいえ、「興味はあるものの、どんな施術なのか」「痩身エステに名前が似ているけど、どう違うのか」など、多くの疑問があることでしょう。
そこで本記事では、次の内容についてお伝えします。
- 医療痩身と痩身エステの違い
- 医療痩身のメリット・デメリット
- 医療痩身の主な施術方法と種類
- 医療痩身の料金システム
- クリニック選びで失敗しない3つのコツ
医療痩身という新しいダイエット法で、万年ダイエッターを卒業する近道を見つけましょう。
医療痩身とは?

医療痩身とは、医学的根拠に基づいて行うダイエット法を指します。ここでは、医療痩身が具体的にどのようなものなのか解説します。
次世代マシンで行うダイエット方法
医療痩身の特徴の1つとして、次世代マシンで行うダイエット法であることが挙げられます。
ダイエットというと、食事制限や運動がつきものと思いがちですが、医療痩身は超音波治療や脂肪吸引機器など、次世代の医療器具を用いたダイエットとして非常に注目を浴びています。
過去の脂肪吸引では、傷や合併症などを伴う懸念点もありました。しかし、現在の次世代のマシンでは、そのようなリスクは格段に減少し、国に認められる機器が存在するほどです。
これにより、無理な食事制限や運動をすることなく、安全かつ簡単に痩せることができるようになりました。
医療痩身の期待できる効果
通常のダイエットでは減らすことのできない脂肪細胞の数を、根本的に減らすことができるのが、医療痩身です。従来のダイエットでは、脂肪細胞を小さくすることはできるものの、脂肪細胞の数自体を減少させることができません。
医療痩身は、物理的に脂肪細胞を取り除いていく方法なので、見た目で実感できる効果を、確実に手に入れることができます。
医療痩身はこんな方におすすめ
医療痩身は、即効性のあるダイエット法なので「なるべく早く理想の身体を手に入れたい」といった方におすすめです。
また、過去に食事制限や運動でダイエットし、満足する結果が得られなかった方でも、効果を発揮することができます。そのため、「確実に痩せたい」「食事制限や運動はしたくない」といった方でも、確かな痩身効果が期待できるダイエット法といえます。
医療痩身と痩身エステの違い

同じ「痩身」という言葉が使われる医療痩身と痩身エステは、同じように見えて、実は大きな違いがあります。ここでは、医療痩身と痩身エステの違いについて5つ解説します。
専門医・医師が施術を行う
痩身エステは、エステティシャンなどが行うマッサージやエステマシンなどを用いた痩身施術であるのに対し、医療痩身は、専門医や医師が施術を行う痩身方法です。
現代の医療痩身では、次世代の技術により安全性が確証されているとはいえ、ある程度のリスクを伴うことも事実です。つまり、医療従事者でなければ扱うことができない施術だからこそ、期待できる効果を得ることができるのです。
医療機関・クリニックで施術を行う
医療痩身と痩身エステの違いの2つ目として挙げられるのは、施術する際の施設の違いです。痩身エステは、エステサロンで施術を行う一方で、医療痩身は、医療機関やクリニックで施術を行う点が挙げられます。
つまり、医療痩身を受けられるのは、国家資格を有した医師が、医療機関としての開業届を提出した施設のみということになります。
薬剤・医療機器の使用が可能
エステサロンで痩身エステに使用されるのは、医薬部外品やサプリメントに限られますが、医師の指示のもと行う医療痩身では、医学的根拠のある機器や薬剤の使用が可能です。
薬剤や医療機器とは、市販で気軽に購入できるようなものではなく、医師の処方箋が必要なものです。医療痩身では、厚生労働省の認可を得たものや、海外の同等の機関で安全性や有効性が認められたものを使用します。
医療痩身は、専門医や医師が医療機関で行う施術だからこそ、安全な薬剤や医療機器を用いて確実に痩せることができるダイエット法といえるでしょう。
医療痩身で可能な施術内容
痩身エステは、主にマッサージの施術やサプリメントの服用を介して、脂肪燃焼や代謝の促進に導きます。一方で、医療痩身では、医療機器や医薬品を介して、直接的に脂肪を減らしていきます。
痩せたい部位により、さまざまな施術内容を用いることができるのが、医療痩身の特徴です。
「脚痩せしたい」「お腹周りの脂肪を減らしたい」といった場合は、その目的に応じた注射や医療機器、内服薬や超音波といった複数の選択肢の中から施術内容を選ぶことができます。
痩身エステより高い効果が期待できる
医療痩身は、痩身エステよりも高い効果が期待できます。
なぜなら痩身エステの目的は、体質改善をサポートする点にあるのに対し、医療痩身は、医療行為として脂肪細胞を減少させる目的があるからです。そのため、効果には大きな違いがあります。
決して「痩身エステが痩せない」というわけではありません。しかし、確実な結果を生み出す医療行為を用いた医療痩身では、エステよりも格段に高い効果を実感することができるでしょう。
医療痩身のメリット

では、実際に医療痩身を受けると、どのような魅力があるのでしょうか。ここでは、代表的なメリットについて3つ紹介します。
効果の実感までが早い
医療痩身は、即効性のあるダイエット法として、効果の実感までが早い点が魅力です。
脂肪吸引や脂肪溶解注射、脂肪冷却法といった医療痩身では、脂肪細胞に直接アプローチし、脂肪細胞の数を短時間で減らすことができるからです。
個人差はあるものの、ほとんどの医療痩身メニューが1回や数回で確実な効果を実感することができます。
リバウンドのリスクが低い
脂肪そのものを直接的に減少させる医療痩身では、リバウンドのリスクが低い点もメリットの1つです。
人間の身体は、思春期を過ぎると脂肪細胞の数は増減することがありません。また、一度減少した脂肪細胞は、再び復活することもありません。
つまり、医療痩身によって脂肪細胞の数さえ減少させれば、リバウンドの心配なく、効果的に痩せることができるのです。
気になる部位だけ痩せられる
医療痩身の最大のメリットともいえるのが、気になる部位だけ痩せる、いわゆる「部分痩せ」の実現が可能な点です。
医療痩身は、体重の減少よりも、身体のラインを整えることに向いています。二の腕や太もも、お腹周り、二重あごなど、運動や食事制限ではなかなか痩せることの難しいピンポイントな部分のサイズダウンは、医療痩身の得意分野といっても過言ではありません。
自身のコンプレックスや痩せたい部分を狙ってアプローチすることで、理想のプロポーションに近づくことができるでしょう。
医療痩身のデメリット

簡単に理想の身体を手に入れることができる医療痩身ですが、どんなデメリットがあるのでしょうか。ここでは、代表的な3つのデメリットを紹介します。
ダウンタイムが長い場合がある
医療痩身の内容によっては、痛みや腫れ、むくみ、内出血といったダウンタイムを要するものがあります。
特に、脂肪吸引では、身体に直接アプローチする施術であるため、どうしても数週間のダウンタイムはつきものです。日常生活に支障をきたす場合も考えられるので、あらかじめどのくらい不自由な時間があるのかを考えておく必要があります。
施術の効果だけを見て判断するのではなく、自身のスケジュールなどを加味したうえで適切な施術方法を選択するようにしましょう。
施術内容によっては費用が高くなる
医療痩身は、確実な効果を早く手に入れられる一方で、施術内容や部位によっては費用が高くなってしまうデメリットがあります。
脂肪溶解注射であれば、4~5万円前後で受けることもできますが、1回の治療では効果があまり得られないため、複数回治療を要するとなるとその分費用がかさみます。また、人気の脂肪吸引であれば、1回の目安が30万円程度と高額になってきます。
費用だけを見ると高く感じがちですが、自身でダイエットを行う際には得られない効果を短期間で出すのが医療痩身です。確かな効果が見込めると考えれば、エステやジムなどに費やすよりも費用対効果が高いという捉え方もできます。
とはいえ、決して安いものではないので、自身の予算内で施術を行うためにも、おおよその費用は調査しておくと良いでしょう。
注射・副作用によるリスクがある
医療痩身をする際は、注射の副作用によるリスクがあることを念頭に入れておかなければなりません。
脂肪吸引とは異なり、身体にメスを入れることがないため、比較的安全性が高いとされている脂肪溶解注射ですが、そのリスクや副作用は決してゼロではありません。
脂肪溶解注射によって溶解された脂肪は、尿や汗となって体外に排出されます。この作用は主に腎臓が行っているため、注入する量が増えると、その分腎臓への負担も大きくなります。大量の投与は、身体に悪影響を及ぼしてしまうこともあるため、医師の判断のもとで最適な量を注入することをおすすめします。
理想の身体を手に入れるために健康リスクまで冒してしまっては、本末転倒です。医療痩身を行う際は、自身の健康を維持しながら行えるものを選択するようにしましょう。
医療痩身の主な施術方法と種類

では実際に、医療痩身の主な施術方法と種類にはどのようなものがあるのでしょうか。
医療痩身の代表的な施術である「注射」「脂肪吸引」「超音波」「脂肪冷却」「内服薬」の5つの施術について、具体的な例を挙げながら紹介します。
注射による施術方法
注射による施術は、脂肪細胞に直接薬剤を注入して溶解させる方法です。数回にわたって治療することも多く、初回はトライアル価格で安く受けられる院やクリニックもあります。
ここでは、代表的な注射による3つの施術方法について紹介します。
脂肪溶解注射(メソセラピー)
治療回数 | 3~5回(1~2週間に1回) |
ダウンタイム | 短い |
予算 | 1回 30,000円前後 ※部位によって差異あり |
「脂肪吸引には抵抗がある」といった方におすすめなのが、「メソセラピー」です。
部分痩せに適したメソセラピーは、直接気になる部分の脂肪層に薬剤を注入し、中の脂肪細胞を分解させます。その後、溶けた脂肪細胞は、吸収された薬剤とともに老廃物として体外に排出されます。
一度溶解した脂肪細胞は復活することがないため、リバウンドの心配もなく、手軽に受けられる医療痩身メニューとして非常に人気です。
通常のダイエットでは落としきれないセルライトの除去にも効果を発揮するなど、メリットの多い一方で、広範囲に及ぶ場合は、薬剤の使用量が増えるデメリットがあります。
つまり、費用や時間を考慮すると、脂肪吸引の方が効率的に痩せられる可能性も考えられるのです。
とはいえ、ダウンタイムの少なさや手軽さを優先するのであれば、非常に受けやすい施術方法だといえるでしょう。
脂肪溶解注射(BNLS)
治療回数 | 3~5回(1~2週間に1回) |
ダウンタイム | 短い |
費用 | 1回 20,000円前後 ※部位によって差があり |
「BNLS」は、従来まで難しかった顔への使用を可能にした脂肪溶解注射です。小顔や、肌の引き締めに効果を得ることができます。
植物から抽出した安全性の高い成分が、気になる部分の血流やリンパの流れを改善することで、溶解した脂肪や身体の老廃物を体外へ排出する働きを促します。顔の各部位に使用できるため、団子鼻やほうれい線、重くたるんだまぶたなどの悩みにも効果的です。
また、1回の施術も10分程度なうえ、ダウンタイムも短いので、「美容整形にも興味があるけど、切るのは怖い」といった方におすすめの医療痩身メニューです。
ボトックス注射
治療回数 | 1回(効果持続:3~4か月程度) |
ダウンタイム | 短い |
費用 | 1回 50,000円前後 |
シワやほうれい線をなくすなど、美容整形の分野で有名な「ボトックス注射」は、主にふくらはぎなどの脚痩せにも効果を発揮する手法です。
そもそもボトックス注射というものは、筋肉をリラックスさせることで、過剰に発達した筋肉のボリュームを落とす働きがあります。そのため、「ヒラメ筋」や「腓腹筋」といった大きな筋肉が存在するふくらはぎでは、直接ボトックスを注入することで、徐々に筋肉が萎縮し、すっきりとした理想の美脚を手に入れることができます。
筋肉の発達で肥大になったふくらはぎは、脂肪と異なりダイエットでは思うように細くなってはくれず、マッサージや痩身エステでもなかなか効果を得にくい部位です。ししゃも足と呼ばれるような筋肉質な脚に長年悩んできた方は、ボトックス注射を検討してみると良いでしょう。
脂肪吸引による施術方法
脂肪吸引とは、施術部位の皮膚を数ミリ切開し、そこへ吸引管を挿入して皮下脂肪を吸引する方法です。ダウンタイムが懸念されがちな脂肪吸引ですが、物理的に脂肪を除去できるため、確実に痩せる医療痩身メニューとして従来から多くの悩みを解決してきました。
ここでは、代表的な脂肪吸引の施術方法である「ベイザー脂肪吸引」と「アキーセル脂肪吸引」について2つ紹介します。
ベイザー(VASER)脂肪吸引
治療回数 | 1回 |
ダウンタイム | あり 腫れや痛み:1週間程度 内出血:2~4週間程度 |
費用 | 1部位 300,000円前後 ※部位によって差があり |
「ベイザー」は、特殊な超音波である「ベイザー波」を照射することで、脂肪細胞を溶解してから吸引を行います。溶解された脂肪は液状になり、吸引しやすくなるため、高い効果を得ることができます。
ベイザー波は、血管や神経を避けて脂肪のみに照射できるため、従来の脂肪吸引法に比べて施術時間が短いうえに、痛みや腫れ、内出血などといったダウンタイムが短いのが特徴です。また、皮下の繊維を壊すリスクも少なく、引き締め効果も得られます。
1回で確実に痩せられる医療痩身として人気のベイザーですが、ダウンタイムが短いとはいえ、腫れや痛みは1週間程度、内出血は2~4週間程度見ておいた方が良いでしょう。旅行など大切な予定がある場合は、スケジューリングにも考慮する必要があるといえます。
アキーセル(Aquicell)脂肪吸引
治療回数 | 1回 |
ダウンタイム | あり 腫れや痛み:1週間程度 内出血:3日~2週間程度 |
費用 | 1部位 300,000円前後 ※部位によって差があり |
「アキーセル」は、吸引管そのものが細かく振動して、脂肪組織をやわらかくほぐしながら吸引し、さらには脂肪を注入する技術も持ち合わせた方法です。
脂肪を吸い取る際に熱が発生しないため、身体への負担も少なく、内出血や痛みなどのダウンタイムを最小限に抑えることができます。
しかし、アキーセルは吸引管が細かく振動しているため、浅い層と深い層の吸引は難しく、より高度な脂肪吸引までは難しいとされています。吸引量は、ベイザーが皮下脂肪の約90%であるのに対し、アキーセルは70%程度なので、脂肪吸引の目的は、あくまでも別の部位への脂肪注入だという方におすすめの手法です。
超音波による施術方法
メスを使わずに理想の身体を目指せる超音波は、ダウンタイムやリスク、リバウンドの面からみても最小限に抑えられる医療痩身メニューとして、近年人気を博しています。
ここでは、代表的な「キャビテーション」と「医療ハイフ(HIFU)」の施術方法を紹介します。
キャビテーション
治療回数 | 6~12回(1~2週間に1回) |
ダウンタイム | 短い |
予算 | 20,000円前後 |
もともと空洞現象という意味を持つ「キャビテーション」。特殊な超音波の振動で、体内に炭酸飲料のような気泡を発生させ、その気泡が弾ける力によって、脂肪細胞の細胞膜を破壊していきます。
破壊された脂肪膜から出てきた脂肪は、血液を通して体外へと排出されるため、デトックスを促すような他の痩身メニューとかけ合わせて行うことで、より高い効果を得られます。
キャビテーション自体は音波なので、痛みがありません。ダウンタイムに不安がある方でも無理なく挑戦できるメニューとして、人気を呼んでいます。
医療ハイフ(HIFU)
治療回数 | 1回(効果持続:3~6か月程度) |
ダウンタイム | あり 赤みやむくみ:2週間程度 |
予算 | 1回 50,000円前後 |
「HIFU」は、正式には「高密度焦点式超音波治療法」といい、超音波を当てることでたるみを引き上げてリフトアップに効果をもたらす手法です。キャビテーションは超音波の振動で脂肪を破壊するのに対し、HIFUは超音波から熱ダメージを発生させて脂肪を破壊していきます。
肉を焼くと少し縮まるというのは、料理のシーンでよく見かける光景ですが、HIFUはその同様の仕組みで、肌の土台となっているSMAS筋膜に照射することで、筋肉を収縮させて引き締めていきます。さらに、熱のダメージを受けたSMAS筋膜は、修復し治癒しようとする過程でコラーゲンが生成され、肌を引き上げてシワやたるみを改善するサイクルを作り上げます。
皮下組織に熱を加えるというと痛みを懸念しがちですが、特に痛みを感じない方が大半です。なかには、触れた際に少しヒリヒリすると感じる方もいますが、日常生活に支障をきたすレベルではありません。
痛みはないものの、コラーゲンを修復するための再生活動が活性化し始めたことによる反応として、2週間ほど顔に赤みが出る場合があることは、念頭に入れておきましょう。
脂肪冷却による施術方法
水が0度で凍り始めるのに対して、脂肪はもう少し高い4度で凍り始めます。この温度差を利用して、脂肪細胞のみを破壊するのが脂肪冷却による施術方法です。
ここでは、代表的な「クールスカルプティング」「クールテック」の施術方法を紹介します。
クールスカルプティング
治療回数 | 3~5回(1~2か月に1回) |
ダウンタイム | 短い |
予算 | 1回 80,000円前後 |
「クールスカルプティング」は、1回の治療で約2割から3割もの脂肪細胞の減少が認められている確実に痩身ができる医療機器です。厚生労働省にも承認を受けた治療法として、非常に人気があります。
施術時間は1回30分程度ですが、スマートフォンを操作しながらでも施術を受けられるほど痛みは一切なく、ダウンタイムもほぼないので、すぐに日常生活に戻れます。また、脂肪溶解注射と同様に、脂肪細胞の数そのものを減少させるため、治療後もリバウンドが起きにくいことも特徴です。
厚生労働省から認可された機器だからこそ、安心安全に理想の身体を手に入れたい方におすすめの施術方法といえるでしょう。
クールテック
治療回数 | 3~4回(2か月に1回) |
ダウンタイム | 短い |
予算 | 1回 70,000円前後 |
「クールテック」は、脂肪細胞を凍らせて、脂肪細胞を破壊。その後、脂肪を老廃物に変化させて、約2週間から2か月ほどかけて体外に排出する仕組みとなっています。
クールスカルプティングとほぼ同じような働きをする一方で、クールテックのメリットとして、同時に4か所まで施術できる点が挙げられます。そのため、効率的に複数箇所の脂肪冷却の施術を行うことができます。
また、脂肪減少の効果と安全性が認められ、EUの有効性と安全性の基準を満たしたことを証明するCEマークも取得。ダウンタイムなく多くの部位の痩身を目指したい方は、ぜひ検討すべき機器でしょう。
内服薬による施術方法
内服薬による施術方法には、食欲を抑制する飲み薬や、脂肪の吸収を阻止する飲み薬があります。このような飲み薬は、インターネットを利用した海外からの個人輸入などの場合、安全性の確認が十分に取れないため、必ず病院やクリニックでの処方を受けるようにしましょう。
ここでは、代表的な内服薬による施術方法である「ゼニカル」と「サノレックス」について紹介します。
ゼニカル
治療回数 | 1日3回まで |
ダウンタイム | なし |
予算 | 1錠 400円前後 |
「ゼニカル」は、100年以上の歴史を持つ世界的な製薬会社が開発した脂肪吸収抑制剤として、世界各国で利用されています。
食事で摂取した脂肪分は、通常すい臓から分泌されるリパーゼという酵素によって分解され、やがて体内に吸収されます。ゼニカルは、このリパーゼの働きを抑えることで、食事中に含まれる約30%もの脂肪分の吸収を防ぐことができます。
食事に含まれる脂肪分の吸収を抑えることでダイエットに効果を発揮するため、すでに身体についてしまっている脂肪を落としたり、部分的に痩せたりする効果はありません。
そのため、「油っこい食べ物をついつい食べてしまう」「食事制限せずにダイエットしたい」という方におすすめのダイエット法です。
サノレックス
治療回数 | 1日1回3か月 |
ダウンタイム | なし |
予算 | 1錠 500円前後 |
「サノレックス」は、国内で唯一、厚生労働省が認めた食欲抑制剤です。
サノレックスを服用することで、脳の食欲中枢が抑制されます。この働きにより、食欲が抑えられ、少ない食事量でも満足のいく食事が得られるようになります。
根本的に脂肪を落とすわけではなく、食欲自体を抑制させるため、リバウンドしにくいのも特徴です。ただし、依存性や耐性発現の可能性があることから、1日1回、連続して3か月までの服用と定められています。
サノレックスを服用する際は、医師の処方に従って正しく飲むようにしましょう。
医療痩身の料金システム

医療痩身の施術を受ける際は、金額の面でも不安を抱えがちです。ここでは、事前に知っておきたい医療痩身の料金システムについて紹介します。
複数回のコース料金が一般的
医療痩身を受ける際は、複数回のコース料金が一般的です。
リーズナブルな価格で体験できる初回コースを設けているクリニックも多くありますが、実際には1回で大きな効果を得ることは難しいでしょう。
一度初回コースをお試し程度で受けた後、効果を確認してからコースで契約するというのも、一つの手です。都度払いよりも、コース料金で支払う方が1回あたりの単価も安く抑えられます。
きちんと通い続けることができるよう、自身の無理のない範囲で料金プランを選択するようにしましょう。
保険適応外に注意
BMIが35以上である極度の肥満や、BMIが25以上で生活習慣病を患っている場合などは、生活習慣病の予防や進行を妨げる観点から保険が適用されます。
しかし、一般的な医療痩身は、自由診療にあたるため、保険適用されない場合がほとんどです。なぜなら、ダイエットは病気の治療が目的ではなく、美容が目的であるとみなされるからです。
自由診療の場合は、クリニックによって独自の料金設定を行うことができます。そのため、同じ治療法でもクリニックによって料金が大きく異なる場合があります。
補償制度があるクリニックも
医療痩身は、身体へのリスクが伴うものです。特に、身体へメスを入れる脂肪吸引では、安全性はもとより、施術後の保証制度も重要です。
多くのクリニックでは、脂肪吸引後の仕上がりに凹凸や左右差があった場合、無料で修正を受けられたり、傷跡が目立つ場合は、治療を受けられたりといった補償やアフターケアを行っています。なかには、術後数か月間にわたって定期検診を受けられるところもあります。
万が一のトラブルに備えて、事前に料金に補償制度が含まれているかを確認し、高価格な医療痩身の効果を十分に得られるようにしましょう。
医療痩身のクリニック選びで失敗しない3つのコツ

医療痩身は、決して安いものではありません。確実な効果を実感するためにも、クリニック選びは重要なカギとなります。
ここでは、医療痩身のクリニックを選ぶ際に、失敗しない3つのコツについて解説します。
複数のクリニックでカウンセリングする
医療痩身を受ける際のファーストステップであるカウンセリングは、自身の理想の身体を手に入れられるかどうかが決まる重要なポイントとなります。
カウンセリングに重きを置き、自身の要望や意見をしっかりと受け止めてくれるのはもちろん、自身に合った最適な方法を一緒に考えてくれるようなクリニックを選ぶことが、失敗を避けるカギとなります。
特に、初めて医療痩身を行う方は、不安がつきもの。不安をすべて取り除いてくれるようなカウンセリングを受けられるかどうか、実際にクリニックに足を運んで確かめてみましょう。
医療痩身は、その後の人生に大きく左右するといっても過言ではありません。後々自身の人生を後悔することのないよう、複数のクリニックでカウンセリングを受けて比較してみることをおすすめします。
カウンセリング時に必ず費用を確認する
医療痩身は、自由診療のためクリニックによって同じメニューでも価格に差があります。料金だけに着目してクリニックを選んでしまうと、思わぬトラブルに発展する可能性もあります。なぜなら、料金は、技術力に比例するといっても過言ではないからです。
また、不要なオプションを勧められ、想定の料金よりも高額になるケースもあります。自身の希望するメニューに、その他の追加料金は発生しないか事前に確認することも必要です。
費用の確認は、カウンセリング時の重要な聞き取りポイントの1つです。自身の納得できる料金の医療痩身であるかどうか、カウンセリングで確認するようにしましょう。
クリニックの得意施術を把握する
医療痩身は、施術の種類がとても多く、クリニックによっても得意不得意があるのが事実です。自身の受けたい医療痩身のメニューが決まったら、その施術を得意とするクリニックを見つけるようにしましょう。
見極め方としては、口コミの検索、公式サイトでの症例数や写真を確認する方法があります。良い口コミや症例数が多く、写真も多数掲載されていると、そのメニューに力を入れている様子がうかがえます。また、症例写真は、自身の仕上がりをイメージすることもできますので、事前にチェックしましょう。
医療痩身におすすめの人気クリニック・美容外科5選

数ある医療痩身のなかから実際に体験したい施術方法が決まっても、医療機関やクリニックの多さから、探すことにストレスを感じてしまうこともあるでしょう。
ここでは、本記事で取り上げた施術方法を実施しているおすすめの人気クリニックや美容外科を5選紹介します。
ディオクリニック
人気施術メニュー | 医療ハイフ(HIFU) |
料金 | コース料金9,800円 |
保証制度 | なし |
カウンセリング料金 | 無料 |
公式サイトURL | ディオクリニック 公式サイト |
ディオクリニックの最大の特徴は、脂肪細胞の数を減らすのではなく、消滅させることに着目し、根本的に痩せるアプローチを行うダイエット専門クリニックであることです。
そんなディオクリニックが展開する「全身完全医療ダイエットプログラム」では、医療の力を惜しげもなく利用し、細胞やホルモンレベルにまで働きかけることで二度とダイエットに悩まない身体づくりを徹底。
さらには、栄養指導や体調管理まであらゆる分野でサポートしてくれるため、健康的に理想の身体を手に入れることができます。
TCB東京中央外科
人気施術メニュー | 脂肪溶解注射(BNLS) |
料金 | 1㏄ 1,980円~ |
保証制度 | アフターフォローの診察料無料 |
カウンセリング料金 | 無料 |
公式サイトURL | TCB東京中央外科 公式サイト |
TCB東京中央外科で受けられる医療痩身のなかでも人気が高いのは、全5種類から選べる脂肪溶解注射です。種類によって特徴や金額が異なるため、痩せたい部位に合わせた選択をすることができます。
また、TCB東京中央外科は、北は北海道、南は鹿児島まで全国展開をしているため、地方の方でも気軽に医療痩身を体験しやすい点が特徴です。
施術後に少しでも気になることがあれば、アフターフォロー診察をいつでも無料で受けられる点も、TCB東京中央外科が選ばれる理由の1つといえるでしょう。
渋谷美容外科クリニック
人気施術メニュー | 脂肪溶解注射(メソセラピー) |
料金 | 初回 1本 4,290円 2回目以降 1本 11,000円 |
保証制度 | あり(脂肪吸引のみ) |
カウンセリング料金 | 無料 |
公式サイトURL | 渋谷美容外科クリニック 公式サイト |
医療痩身だけでなく、美肌治療や医療脱毛など、さまざまな分野も手掛ける「渋谷美容外科クリニック」。患者一人ひとりに寄り添った最適な痩身方法を提案し、結果にこだわった施術を行います。
美に特化した総合美容クリニックだからこそ、患者さんの悩みを美に導く医療痩身メニューの豊富さが魅力です。
また、公式サイトでも大々的に取り上げている「医療痩身プログラム体験プラン」では、税込10,780円で痩身医療のトータルサポートをまるごと体験可能。プログラムの内容は、自身の痩せたい箇所や悩みによって施術内容が異なるため、まずは一度カウンセリングで相談してみることをおすすめします。
湘南美容クリニック
人気施術メニュー | 脂肪溶解注射(BNLS) クールスカルプティング ベイザー(VASER)脂肪吸引 |
料金 | 脂肪溶解注射(BNLS):1㏄ 1,980円~ クールスカルプティング:1エリア 29,800円~ ベイザー(VASER)脂肪吸引:98,000円~ |
保証制度 | あり(脂肪吸引のみ) |
カウンセリング料金 | 無料 |
公式サイトURL | 湘南美容クリニック 公式サイト |
全国に100院以上の大規模展開を誇る「湘南美容クリニック」は、医療痩身メニュー・治療実績ともに非常に豊富。注射や医療機器による切らない痩身メニューのラインナップが目立ちますが、脂肪吸引でも多くの身体の悩みを解決してきました。
脂肪吸引では、万が一取り残しがあったときの修正や、傷痕が気になる際の治療があった場合、施術内容や理由によっては最大2年の保証を受けられる点が魅力的です。
金額提示も明瞭なうえ、初診料や診察料は無料なので、医療痩身初心者でも余計な心配をせずに受診することができるでしょう。
FIRE CLINIC(ファイヤークリニック)
人気施術メニュー | 医療ハイフ(HIFU) |
料金 | 1回 29,800円 |
保証制度 | なし |
カウンセリング料金 | 無料 |
公式サイトURL | FIRE CLINIC(ファイヤークリニック)公式サイト |
FIRE CLINICでは、「FIREメソッド」と呼ばれる、短期間でリバウンドしにくい体をつくるプログラムが非常に人気を集めています。
「FIREメソッド」の特徴は、ダイエット薬や食事指導、脂肪細胞を減らす施術を、自身に合ったメニューで提案する点にあります。つまり、自身のためだけのオーダーメイドダイエットを実施できるため、体型キープ率も92%と非常に高い効果を得やすいです。
もちろん、プログラムだけでなく、それぞれ単体での施術も可能です。特に、FIRE CLINICの人気施術メニューである医療ハイフは、一般的な相場よりも安く受けられるので、「一度医療ハイフを体験してみたい」という方におすすめのクリニックといえるでしょう。
よくある医療痩身の悩み・質問

いざ「医療痩身をやってみよう」と決断しても、さまざまな不安があると思います。ここでは、よくある医療痩身の悩みについて3つ回答します。
カウンセリングに予約は必要ですか?
基本的にクリニックは完全予約制のため、無料カウンセリングでも予約は必須です。
カウンセリングの予約方法は、クリニックによっても異なりますが、電話やWEB、メールなどから行うことができます。まずは、希望のクリニックの公式サイトを確認してみましょう。
また、人気のクリニックや施術内容によっては、予約が数か月先という可能性も大いにあるため、決断したら、早めの行動をおすすめします。
施術後に傷跡は残りますか?
医療痩身のなかでも、脂肪吸引は皮膚を切開するために多少の傷跡は残ってしまいます。
ただし、現在の脂肪吸引は、吸引管を挿入するための数ミリ程度でおさまる場合がほとんどです。万が一、切開や傷跡に抵抗がある場合は、「切らない脂肪吸引」と呼ばれる脂肪溶解注射や脂肪冷却による施術の選択をおすすめします。
医療痩身が可能な部分に制限はありますか?
医療痩身は、皮下脂肪のついている部位であれば、施術が可能です。
クリニックにもよりますが、顔、二の腕、背中、お腹、腰、ヒップ、太もも、ふくらはぎなどほぼ全身にアプローチできます。反対に、指先や首のような皮下脂肪の少ない部位は、難しいといえます。
全身の脂肪吸引を行う場合は、安全面を考慮し、上半身と下半身にわけて施術することが一般的です。
まとめ
医療痩身は、自身に合った施術を選び、技術力に優れたクリニックや医師のもとで受ければ、理想の身体を手に入れるための近道となります。医療痩身の施術に迷った際は、自身が何を優先したいか、今後どんな人生を送りたいか、一度立ち止まって考えてみることをおすすめします。
さまざまなダイエットに挑戦し、なかなかゴールが見えなかった方も、次世代の医療の力で万年ダイエッターに終止符を打ちましょう。
※本記事の情報は2022年6月時点のものです。
※本記事は公開・修正時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。キャンペーンを含む最新情報は各サービスの公式サイトよりご確認ください。
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〈参考サイト〉
DIOクリニック
TCB東京中央外科
渋谷美容外科クリニック