「犬の手術費用が払えない」「治療費はどのくらいかかるの」と悩みを抱えている方もいるでしょう。
犬の手術費用は、公的保険の適用範囲外であるため、高額になりがちです。
手術費用が払えない状態で、犬に治療を受けさせるためには、分割払いや借り入れなどで対応しなければいけません。
本記事では、犬の手術費用が支払えないときの対処方法、治療費の相場などについて解説しています。
おすすめの借り入れ先も紹介しているため、犬の手術費用が支払えなくて悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
犬の手術費用の相場はどのくらい?
犬の手術費用は、決して安くありません。
処置の内容次第では、数万円〜数十万円の費用がかかる場合もあります。
また、犬の手術費用は公的保険の適応外である点も、事前に把握する必要があります。
犬の手術費用の相場
日本獣医師会の調査によると犬の手術費用の相場は、次のとおりです。
処置内容 | 手術費用(中央値) |
---|---|
局所麻酔 | 2,085円 |
鎮静 | 3,326円 |
全身麻酔 | 10,020円 |
犬去勢 | 17,675円 |
眼瞼腫瘍切除 | 20,898円 |
子宮腫瘍 | 41,122円 |
上腕骨骨折 | 49,410円 |
椎間板ヘルニア(造窓術) | 69,718円 |
椎間板ヘルニア(片側椎弓切除) | 76,108円 |
椎間板ヘルニア(椎弓切除) | 78,711円 |
椎間板ヘルニア(ペントラルスロット) | 88,929円 |
※料金はすべて税込表示です。
犬の手術費用は、数千円程度〜数万円と幅広く、処置内容の種類ごとに大きく異なります。
また、上記の手術費用は、あくまでも中央値です。
犬の状態次第では、30万円以上の手術費用が必要となる場合もあります。
加えて、犬の手術費用は、犬種が大型になればなるほど高くなりやすいです。
手術費用が高額になる原因
犬の手術費用が高額になる原因として、公的保険が利用できないことが挙げられます。
通常、手術にかかる費用は、人間もペットも同じく高額です。
人間が手術を受ける場合、公的保険が受けられるため、手術費用の自己負担額は1割〜3割になります。
一方で、ペットの手術は自由診療に該当し、飼い主が手術費を全額負担しなければいけません。
また、自由診療であれば、病院が自由に手術費用を設定できます。
自由に設定できることで、病院ごとに料金が異なり、手術先の病院次第では手術費用が高額になることもあるでしょう。
ただし、民間のペット保険に加入していれば、ペットの手術費用が高くならずに安く収められます。
万が一のときに備えたい場合は、民間のペット保険に加入して、高額なペット手術費に対応できるようにしましょう。
犬の手術費用は医療費控除の対象にならない
犬の手術費用は、医療費控除の対象にならないため注意しましょう。
医療費控除とは、1年間に10万円以上の医療費があった場合に受けられる所得控除制度のことです。
医療費控除の対象となった場合は、確定申告をおこなうことで、還付金が受け取れるようになります。
ただし、犬の手術費用は医療費控除の対象とならないため、確定申告で申請したとしても還付金が受け取れません。
また、医療費控除の対象となる医療費の要件としては、次のように定められています。
- ・納税者が、自己または自己と生計を一にする配偶者やその他の親族のために支払った医療費であること。
つまり、医療費控除の対象になるのは、納税者の本人または配偶者、親族のみです。
法律上、ペットは親族として扱われないため、犬が手術を受ける際は飼い主が全額負担しなければいけません。
犬の手術費用が払えないとどうなる?
犬の手術費用が払えないと、次のようなことが起こる可能性があります。
- ・治療を受けられなくなる
- ・病院からの督促がある
- ・訴訟や差し押さえになる可能性がある
そもそも手術費用が払えない場合は、治療を受けられません。
また、手術費用を払わずに手術を受けると、病院からの催促があり、最悪の場合は訴訟を起こされるでしょう。
治療を受けられなくなる
犬の手術に関する費用を支払える現金が手元になければ、そもそも治療を受けられません。
お金がない状態で病院を訪れたとしても、費用が支払えなければ、治療を断られるでしょう。
とくに犬の手術費用に関しては自由診療であるため、飼い主が支払えない場合、病院が周術費用全額の損失を被ることになります。
ただし、どうしても治療を受けたいのならば、支払いができる範囲での治療も検討しましょう。
犬の病気や怪我の完治ができなくても、対症療法にてある程度の治療を受けられれば、症状を和らげられます。
親切な病院であれば、予算と相談してできる限りの治療をしてもらえるでしょう。
希望の手術を受けられるお金が手元にない場合は、獣医師の方に相談して、予算の範囲内での治療をしてもらいましょう。
病院からの督促がある
お金がない状態であれば、治療の前に病院に対して、手術費用が支払えないことを伝えましょう。
病院の判断次第では、分割払いやあと払いなどで、柔軟に対応してもらえる可能性があります。
ただし、分割払いやあと払いに変更してもらえる場合は、返済が遅れない金額にてお願いをしましょう。
毎月の支払いが遅れると、病院から催促されることになります。
また、費用が支払えないことを隠して手術を受けた場合は、一括で催促される可能性が高いです。
ペットの病気や怪我を治すことは大切ですが、費用の支払いができないのにもかかわらず、手術を受けるとトラブルにつながります。
病院からの信頼を失う行為であるため、今後の治療を断られる可能性も考えられます。
病院に手術費用を負担してもらえることはないため、手術を受けたい場合は、必ず自身で費用を用意しましょう。
訴訟や差し押さえになる可能性がある
犬の病気や怪我を治してあげたい一心で、手術費用を支払えないことを隠して手術を受けようと考える方もいるでしょう。
費用を支払えない状況のまま手術を受けると、詐欺罪として警察に被害届を出される可能性があります。
詐欺罪として訴訟を起こされた場合は、自身の給与や財産が差し押さえられる可能性も否定できません。
給与の差し押さえがおこなわれると、会社に連絡が入るため、社会的な地位も危うくなる可能性が高いです。
手術がおこなえたとしても、訴訟や差し押さえがおこなわれれば、手術後の犬の世話に大きな影響が出ます。
大事なペットとの生活に影響を出さないためにも、費用を用意できない状態を隠して手術を受けることは、必ず避けましょう。
犬の手術費用が払えない際の6つの対処法
犬の手術費用が払えない際の6つの対処法としては、次の6つが挙げられます。
- ・家族や友人にお金を借りる
- ・病院に分割払いの相談をする
- ・クレジットカードで支払う
- ・ペットローンを利用する
- ・カードローンを利用する
- ・フリーローンを利用する
家族や友人から借りたり、分割払いができたりすれば、利息なしで手術費用を支払えるでしょう。
また、クレジットカードやローンの場合は、利息や手数料が必要となる可能性があるため注意が必要です。
ただし、周りに頼らずに自身で手術費用の用意ができます。
家族や友人にお金を借りる
犬の手術費用が払えない場合、身近な存在である家族や友人にお金を借りることも一つの対処法です。
家族や友人からお金を借りられれば、手術までに時間がなくても手続きなしで借りられるため、必要な現金をすぐに用意できるでしょう。
また、カードローンやクレジットカードのキャッシングと異なり、利息なしで借りられる点もメリットです。
状況を理解してもらえる方であれば、利息をつけずにお金を貸してもらえるでしょう。
ただし、家族や友人間でのお金の貸し借りは、個人間のトラブルにもつながりやすいです。
なかなか返済せずに放置し続けると、信頼を失い、良好な関係が続けられなくなる可能性もあります。
信頼を失わないためにも、家族や友人から借りる場合は、期限を指定して必ず返済するようにしましょう。
病院に分割払いの相談をする
高額な手術費用の全額を今すぐ用意できない場合は、病院に分割払いの相談をするのも一つの方法です。
費用の全額をあと払いにするのは難しいかもしれませんが、分割払いであれば、対応してもらえる可能性があります。
分割払いに対応してもらうためには、まず自身の金銭状況と支払えそうな目処を伝えて、病院に支払う意志を示しましょう。
とくに日頃から利用している病院で信頼関係を築けていれば、分割払いを理解してもらえるかもしれません。
ただし、必ずしも分割払いに対応してもらえるとは言い切れず、基本的には断られると考えましょう。
分割払いに対応してもらえた場合は、あくまでも病院の好意です。
断られた場合は、分割払いを諦めて、一括で支払えるよう現金を用意しましょう。
クレジットカードで支払う
クレジットカードがある場合は、手元に現金がなくても、支払いを翌月に持ち越せます。
お金を借りたり分割払いをお願いしたりする必要がないため、最も気軽に支払いを済ませられる方法です。
病院がクレジットカードに対応していない場合は、キャッシング枠を利用すれば、現金が用意できます。
また、翌月の一括払いが厳しい場合は、クレジットカードにて分割払いの手続きが可能です。
病院に分割払いの相談をする必要がなく、分割回数も自身で決められるため、気軽におこなえます。
ただし、クレジットカードの分割払いは、手数料が発生します。
分割回数を多く設定しすぎると、手数料の金額が増えて、返済総額が大きくなるため注意しましょう。
ペットローンを利用する
ペットローンとは、ペットの病気や健康維持、トリミングなどに利用できるローンのことです。
ペット専用のローンであり、犬の病気や怪我による手術にも利用ができます。
お金がないと病院に相談した場合、ペットローンを進められることもあるでしょう。
また、ペットローンの特徴は、カードローンやフリーローンよりも金利が低い傾向にあることです。
多くのカードローンやフリーローンは、金利が18%程度で設定されています。
一方で、ペットローンでは、金利が10%前後に設定されている傾向があります。
そのため、ローンでの借り入れを検討しているならば、金利を低く抑えられるペットローンがおすすめです。
ただし、金利が低めに設定されている場合は、審査通過の難易度が高くなる可能性が高いため注意しましょう。
カードローンを利用する
手術費用が払えない場合は、カードローンの利用もおすすめです。
カードローンには、銀行カードローンと消費者金融カードローンの2種類があり、それぞれ特徴が異なります。
手術までに時間がなく、すぐにお金を用意する必要がある場合は、最短即日での貸付をしている消費者金融カードローンに申し込みましょう。
消費者金融カードローンであれば、最短20分程度で借り入れができ、すぐにお金が用意できます。
一方で、銀行系カードローンは、消費者金融カードローンよりも低い金利で借り入れが可能です。
ただし、審査に一日以上の日数を要するため、申し込んだ当日には借り入れができません。
カードローンを利用する際は、それぞれの特徴を理解して、自身に適したサービスを利用しましょう。
フリーローンを利用する
フリーローンとは、銀行が提供する資金の使い道を自由に選択できるカードローンのことです。
住宅ローンや自動車ローン、教育ローンなど、銀行が提供している個人向けのローンは、基本的に使い道が決められています。
上記のようなローンは、目的別ローンと言われており、ペットの手術費用の支払いには利用できません。
一方で、フリーローンであれば、どのような使い方をしても問題がなく、ペットの手術費用の支払いに利用できます。
また、フリーローンの特徴としては、カードローンのように利用限度額の範囲以内で自由に借り入れできない点が挙げられます。
カードローンを利用した場合、利用限度額の範囲以内であれば何度でも借り入れできるため、手術費用以外にも利用する可能性があるでしょう。
フリーローンであれば、借り入れるたびに審査を受ける必要があるため、過度な借り入れが防げます。
ただし、フリーローンの審査は数日〜数週間かかるため、即日での借り入れを希望している方は注意が必要です。
犬の手術費用が払えない際におすすめのカードローン
犬の手術費用が払えない場合におすすめできるカードローンは、プロミスとアコムです。
それぞれ最短即日で借り入れができるため、急な手術でお金が足りないときにも対応できます。
はじめての方は30日間利息なしのサービスも受けられるため、すぐに返済する場合は、元金のみで完済できる点も特徴です。
プロミス
プロミスは、はじめての方は30日間利息なしで借り入れができる消費者金融カードローンです。
初回借入日の翌日から30日以内に返済すれば、利息を支払うことなく、完済できます。
また、申し込みから借り入れまでが、最短20分※で完了する点もプロミスの特徴です。
借り入れるまでの手続きすべてをWeb上で完結できるため、時間や場所を問わず、申し込みができます。
振り込み以外で借り入れをしたい場合は、ATMの利用がおすすめです。
借入額に応じて110円〜220円(税込)の手数料が発生しますが、全国のセブン銀行、ローソン銀行、E-net、ゆうちょ銀行のATMで現金を引き出せます。
三井住友銀行のATMを利用すれば、手数料無料で現金の引き出しが可能です。
※お申込み時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。
アコム
アコムは、申し込みから最短20分で借り入れができる消費者金融カードローンです。
ローンカードを作らずに契約ができるため、スマートフォン上ですべての手続きを完了させられます。
カードレスの契約であれば、自宅に郵送物が届く心配をする必要がありません。
また、はじめての方は契約日の翌日から最大30日間金利なしである点も特徴です。
契約日の翌日であるため、契約してからすぐに借り入れないと、金利なしの期間が短くなる点には注意しましょう。
借り入れ方法は、口座への振り込みまたは、ATMでの引き出しです。
ATMの場合、アコムATMやセブン銀行ATMが利用できます。
犬の手術費用のために備えておくべきこと
次の4つのいずれかの方法にて備えていれば、緊急で犬の手術が必要な場合でも安心です。
- ・かかりつけの動物病院を探しておく
- ・定期的に犬の健康診断をする
- ・ペット保険に加入しておく
- ・万が一に備えて貯金しておく
手術が必要になった状態から準備しても、間に合わない可能性があります。
事前に備えていれば、万が一のときでも対応できるようになります。
かかりつけの動物病院を探しておく
かかりつけの動物病院にて、事前に費用を確認すれば、急な手術でも必要な料金を明確にできます。
とくに自由診療である犬の手術は、病院ごとに料金設定が異なるため、事前に比較をするとよいでしょう。
具体的な金額を把握すれば、万が一のときに備えて貯金もできます。
定期的に犬の健康診断をする
高額な手術費用の発生を防ぐためには、未然に防ぐことも大切です。
定期的に犬の健康診断をしていれば、体調悪化の早期発見ができ、大きな手術費用をかけずに治療できる可能性があります。
また、健康診断は若いうちから受けましょう。
若くて健康な状態を把握していれば、体の小さな変化でも気づけるようになります。
ペット保険に加入しておく
ペット保険に加入すれば、高額な犬の手術費用に備えられます。
月々の掛け金を支払う必要がありますが、緊急時の高額な費用を補填してもらえる点は、非常に安心できるでしょう。
1,000円程度で加入できる保険もあるため、自身の金銭状況にあわせて加入先を決めることが大切です。
また、ペットが若いほど、ペット保険の掛け金は安くなる傾向があります。
万が一に備えて貯金しておく
犬の手術費用は、急に発生するものでしょう。
そのため、万が一のときに備えた貯金があると安心できます。
貯金が苦手である場合は、ペット用の口座を作り、毎月一定の金額を貯金する方法がおすすめです。
まとめ
犬の手術費用は公的保険の適用範囲外であるため、飼い主が全額負担する必要があるため、高額になりやすいです。
病気や怪我の症状次第では、数万円〜数十万円の費用が必要となるでしょう。
また、犬の手術費用は高額になる可能性が高いため、事前の準備を怠らないことが大切です。
貯金やペット保険への加入、定期検診などを積極的におこなえば、万が一のときに備えられます。
ただし、緊急で手術が必要となった場合は、お金が用意できないことも考えられます。
家族や友人から借りたり、病院に分割払いをお願いしたりする方法もありますが、周りに迷惑をかけたくない場合はローンの利用がおすすめです。
ローンにはさまざまな種類がありますが、即日での借り入れを希望する方は、消費者金融カードローンに申し込みましょう。